奄美便りだよ!その2
しかられる 身に染みるかな ありがたさ へんちゃか ぺんちゃか
奄美の小学校に、たくさんの言葉が掲げられておったわい。
全部は探せなかったが、こんなにあったぞえ。先人の知恵じゃのう。言葉は違っても、人の真心は同じ。しかってくれる人のありがたさよ。今になって、見えてくるもんじゃ。
さあ、奄美のお話が始まるよ~!
みんな、集まれ~!
さ~て、今日は、初めての奄美大島の小学校の話をしようね~。
まずは、この写真だよ。
ね、大きな木が、学校中に茂っていて、ぐんぐん伸びているわけさ。開放感があって、誰でも受け入れてくれるような、そんな第一印象だったわけ。あ、ここは、かけろま島の方、つまり、奄美大島でも南の方にある小学校なんだよ。
校長先生や、教頭先生、コンサートの係りの先生、事務の方が迎えてくれたんだけど、まあ温かいこと!ほら、こんなお坊ちゃまでも、全国を回っているでしょ?中にはね、「????」という対応のときも、正直あるわけさ!みなさまにはお伝えできない、ここには書けない…そう、涙なくしては語れないことも経験しているわけさ(そんな話を聞きたい方は、4月の金沢コンサートにどうぞ~!ブラック・ユズリンが登場するのだ!)。
でね、この4枚の写真。
もっと、たくさんあると思うんだけど、心が温まるでしょ?
奄美大島は鹿児島県だけど、すぐ隣が沖縄なんだ。きっと、戦争中に犠牲になった方々が、いっぱい、いらっしゃるんでしょうね。だからこそ、よけいに、生命(いのち)については、こだわりがあるんですね。子どもたちにも、きっと知らずしらずのうちに、伝わっているんだろうなあ。
コンサートの係りの先生が、これまた明るいし、やる気に満ちた方!
昨年、学校コンサートでの曲目の打ち合わせをしていたら、びっくりさ!
いわゆる、“ユズリン・小学校コンサート”の定番の曲はなくて、
「みんな輝け!」 「明日も心に青空を」 「ぼくらの勲章」 「歩いてゆこう Movin’On!」 「おそうじ洗隊 キラキラピッカマン」などを今月に歌にしていてくれたわけ。
それでも、時間がない中、あらたに「きみとぼくの間に」「少年少女冒険隊」などにも取り組んでくれて、大合唱になったんだよ。さらに、嬉しかったのは、先生方がリコーダーにも挑戦!曲目は、ご存知「やくそく」。これまた、素晴らしい完成度。
さあ、こうなると、もぞもぞ動き出すのが、お坊ちゃまの悪い虫!
先生方は、リコーダーだけを吹くつもりで、ステージに上がってきたのに、いつもの「そうだ!良いこと思いついた!」作戦が開始されてしまったのでありました。
「もうすぐ三月だね。先生方が、一人ずつ、お別れの日までに、みんなとしたい約束を語ってくれますよ。」
先生方、きょとん…。
う、うっそ~、聞いてないよ~!
はい、言っていません!
それでも、さすが教員!
ちゃんと、一人ずつ、子どもたちへのメッセージを伝えてくれたのでした。
中には、話しながら、涙ぐんでしまう先生もいてね。ダメなんだよねえ。お坊ちゃまも、この時期は弱いわけさ。子どもたちとの「さよならの日」が見えてくる、この時期はね。よけいに、「やくそく」の歌が染みてきた、そんなコンサートになったのでした。
圧巻は、「みんな輝け!」。
この歌は、奄美の風に吹かれて、人の温かさに包まれて生まれた曲なんだけど、それを、奄美の子どもたちが歌ってくれたんだよ!4年生が音楽会で歌うとかで(違っていたら、すみません)、最初っから、がんがん声を響かせてくれるんだよ。
それで、一番の後の間奏で、
「さあ、4年生、前にどうぞ!」
と、またまた突然、うながしたにもかかわらず、あ~らまあ、ちゃんと来てくれるじゃあ~りませんか!
そのために用意されたかのような、そんなひな壇に上手に並んで、自分たちの「歌」として歌ってくれる子どもたち。いいなあ、いいなあ、本当に、いいなあ。
終了してからも、今度は5年生が中心になって、音響のかたづけを手伝ってくれるわけさ!
その5年生の中に、な、なんと、子ども相撲で、日本一になった男の子がいてね。この子がさ、また、よく手伝ってくれて、ありがたいのなんの!
ただ、なぜか、お坊ちゃまのお尻を触るわけ!
いまだに、それが謎なのでした(って、そんな大げさな問題じゃないのだ~!)。
昨年も体験した、カヌー。
「例の予算がないあの人」も、おまわりさんと仲良し(?)の音響「モロちゃん」も、お日様の光を浴びて、ご満悦!
この夜は、初めて、奄美の民謡を聞くこともできて、満足しながら眠りにつくのでありました。
さあ、次回は、奄美公民館コンサートのお話をしましょうね。じゃあねえ、ユッズヨ~ン!
校長先生から、柚坊に葉書が届いてのう。ちょっとばかり、紹介しようのう。
…奄美では、2月21日に今年の『春一番』が吹きました。今回のコンサートを通じて、あなたからいただいたメッセージは、子ども達・職員にとって、こころの中を吹き抜けた、一足早い春一番だったように思います…
ありがたいのう。
真心じゃのう。
これからも、ていねいに歌ってゆくのじゃ、ええか、柚坊!
ほんだば、まったのう。ジッジヨ~ン!
あちこちに 春の兆しが おとずれる へんちゃか ぺんちゃか
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