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秋に思う

2012/10/17

この香り どこからなのかと 目を閉じる へんちゃか ぺんちゃか

ああ、秋の夕暮れよ…

ご無沙汰してしまいました。
ああ、8月以来の日記…。
何人もの方に「ちょっと、どうなってるのよ~!」と、嬉しいお叱りをいただきました。

こんな日記でも、楽しみにしている…なんて言ってもらうと、またまた、ありがたくなってしまいます。本当に、感謝、感謝です。

9月はですね、保育園やホール、小学校でのコンサートや、研修会、泊まりの講習会など、静かに動いていました。ええ、ええ、みごとに密かに…。

ずいぶん前に呼んでいただいた静岡市内の保育園。
その頃、一緒に踊った子ども達が、な、なんと、またまた一緒に踊ってくれたんです!
もう、小学校高学年~中学生だというのに、普通なら恥ずかしくて「い・や・だ!」っていう年頃なのに…。

小学校では、こんな温かい言葉に迎えられました。ダンスだけじゃなくて、リコーダーでも参加。
そう、「やくそく」です。
それがさ、これまた上手なわけさ~!音がきれい!
直すところなんて、一箇所もなし!…あ、ひとつだけ、あったっけ。最後の部分、呼吸を合わせてねっていうことだけ。

明るい笑顔で参加してくれた成長した子ども達に、やっぱり、今までの時間は活かされているんだなあって実感できた、そんな保育園でした。もちろん、保育士さんの毎日の奮闘があっての再会なんですよね。

どんな時にも、子ども達を真ん中に過ごしてきた、いえいえ、今も過ごしている保育士さん達の笑顔!これこそが、子ども達の心を育てているんですね。ボクのつたない歌も、そんな中で活かされているわけです。

歌…歌わないと「歌」にならないんですね。
うんうん、そうなんだなあ。
ありがとうね、保育園の先生~!


でね、泊まりの講習会っていうのも、静岡市内であったんですが、ここでも、若い保育士仲間(静岡レク)が、まあ、みごとなリーダーっぷり!

今までは、ちょっとの時間しか、彼らの作品や指導ぶりを見たことなかったんだけど、今回は、ずっと一緒。二日間、彼らの作品を聞いて、遊んで、伴奏しているうちに、なんと、このお坊ちゃまの心が動き出したではあ~りませんか!燃え出したではあ~りませんか!

一言で言えば「刺激」!
今風に言えば「超刺激」!(え、もう、そんなの今風じゃない?)

作品のテーマが、まさに、子ども達に寄り添ったものなんです。
う~ん、違うなあ。
「寄り添った」という表現じゃ納まらなくて、子ども達から「生まれた」ものなんです。

悲しいかな、やっぱり、ボクはもう現場を離れてしまっているので、毎日過ごす中での声は聞けないんですね。願いや思いは、ずっと消えずに持っていると自負しているのですが、彼らの作品は、その声を大事にしている、楽しめているものなんです。

いいなあ、いいなあ。
なんだか、若い仲間の力が、ものすごく嬉しくなってしまったのでした。

全校で歓迎メッセージを書いてくれました。で、その後、疲れているにも関わらず、来年の新しいアルバムに収録する予定の曲。
見直したんです(そうです、すでに準備は始まっているんです)。考えたくなっちゃったんですよ~!

ふくらむ、ふくらむ、見える、見える!
今なら、イメージ増量サービス中!

そっか、この曲は、こうすれば、みんなで遊べるんだよねえ。
これは、見せるダンスじゃなくて、楽しめるダンスになるぞ~。
あ、この歌は、こういう状況で、こんなふうにすれば、うう、泣けちゃう…。
だ、だよね~!

刺激。
久しぶりの刺激でした。
ありがとうね、静岡レクのみんな~!

でもって、群馬のコンサートなんだわさ。
冬眠期に入っていた群馬のみなさま(あ、実行委員の皆様ね)。

「ねえねえ、素敵なお姉さ~ん、久しぶりにコンサートしな~い?」
と、声をかけたのが春先。
そんな、わがままな要望に応えてくださり、ついに、10月に実現!

いつものように、大人も子どもも、みんなで楽しめるコンサートだあ…と思って歌い始め(客席は暗いわけさ)、3曲目で場内が明るくなったら、
「あれ、うん?」

そうです。
そうなんです。
なんか、雰囲気が違うんです。

「ユッズリ~ン」
というかけ声も、はっきりと低め…。はい、きっぱりと低め…いえいえ、低い!

そうなんですよ、奥さん。
聞いてちょうだいな。
なんと、コンサートに集まってくださった方々。
子どもはチラホラ。でもって、大人が、ずら~っ!
しかも、おじいちゃま、おばあちゃまのお姿も、い~っぱい!

小さい頃から知っている子どもたち。大きくなりました!手遊び、ダンス、どうしよう。
やってくださるかな、ど、どうしよう。

そんな一瞬の迷いはあったものの、やるしかないでしょ?
人生の先輩の胸を借りて、飛び込んでみたら…。

な~んてことはないのでした。
優しくて、おだやかな瞳で、受け入れてくれるんです。

もちろん、若い保育士さんも、中堅どころも、子ども達も、みんなでコンサートを楽しんでくださったのです。みんなで作ってくれたんです。

最近、親子コンサートだと、子ども達はさることながら、保護者の方々の私語が、けっこう目立つんです。これ、本当のことだから書いちゃいますね。

まあ、こんなお坊ちゃまの歌ですから、どうでもいいわっていう気持ちだと思うんですね。
しかも、無料のコンサートときたら、責任感なし!ゼロ!皆無!
子ども達が騒いでいても、少々、走っていても、無視なんです…(トホホ)。

自分の力のなさを棚に上げてしまいました、すみません(トホホ)。

あ、そうそう、で、この群馬のコンサートなんだけど、これが、まったく違うわけさ!
歌の言葉をかみしめるように聞いてくれるんです。
涙して、笑って、手をつないで…。

一言、一言に反応してくださる、そんな会場だったんです。
杖をついても来てくださったおばあちゃまも、こんなことを終了後、話してくれたんです。
「残念だわ、踊れなくて。もう、踊りたくなっちゃったわ。」

そんな皆様の思いにほだされて、主催者の誰にも話していないのに、

「みなさ~ん、また、来年もお会いしましょうね。だから、元気でいてくださいね。」
なんて、コンサートの約束までしてしまったのでした(だ・か・ら、群馬の皆様、来年の秋もね~!)。

この、ボクの未決定な宣言を聞いた、あるおばあちゃま。
「来年まで元気でいないとね。また、来たいからねえ。」

東武線の名前が、知らないうちに変わっていましたよ。久々のコンサート。
最初の教え子のお母さんと、偶然の再会を30年ぶりにした方がいらっしゃいました。
この機会があったから、同じ群馬なのに、久しぶりに会えた仲間がいました。

そして、ボクはと言えば、教員を辞めて、すぐに行った新潟(所長と共に)。
そこで会った保育士さんと、19年ぶりに会えたんです。
覚えていましたよ~、お顔も声も。

その方が、先月くださったメールです。


こんにちは!
先日、何気なく、ゆずりんさんのCDを聴きました。
10数年ぶりだと思います。

感動して、再び毎日のように聴いています。
懐かしさというよりも、今の自分に置き換えています。
優しい歌ですね!

今、生きて来て思うことは、やっぱり優しさが人を生かすんだな~!と思います。
ゆずりんさん、ありがとう。私も頑張ります。


昔のアルバムを聞いて、そして、どうしたことか、4時間半もかけて、新潟から群馬までやってきてくださったんです。もう、感激です。

群馬の主催者の方からも、こんな詩が届きましたよ。


久々の群馬は、穏やかな空気が包んでくれました。コンサートを開催できて しあわせ
自分なりに努力し 準備をやりきれて しあわせ

コスモスなどの花たちに向き合い 美しさを堪能出来て しあわせ
たくさんの笑顔に出会えて しあわせ
大勢の方たちに支えられて しあわせ

来てくださった方たちの人生のひとこまや 
深い想いに一瞬でもかかわれたことが しあわせ

新たなつながりが出来て しあわせ
教え子や 色々な出会い 再開が心に刻まれ しあわせ
たくさんの幸せと共に 来年に夢がつながり しあわせ

中山さんの喜びが 手に取るように感じられ しあわせ
中山さんの蒔いた種が また 芽吹きそうで しあわせ


活かし、活かされているんですね。
こういう世の中がいいなあ。
みなさんも、来年の群馬にどうぞ!本当に、温かいですよ。

さあ、今週は伊勢市でのコンサート。
ここは、実行委員会がバンドで参加してくれるんですよ。しかも、みごと!
是非、聞きに来てくださいね。詳細はスケジュールをご覧ください。

来週は埼玉、川口のコンサートです。
みんなで楽しみまくるコンサートを予定しています。
安心して、おいでくださいね。

来月は、西宮、金沢、京都(豪華ですよ~)、広島ライブと続きます。
ピアノ、練習しなきゃ~!
じゃあねえ、ユッズヨ~ン!

控え室には、かわいい花が…。この気配りって心に沁みます。



来年の 新譜打ち合わせ 無事終了 へんちゃか ぺんちゃか