いつの間にか初夏
どこまでも 歌声響け 青空へ へんちゃか ぺんちゃか
5月に入ったとたん、急に忙しくなり、あっちゃこっちゃと移動していますよ~。
日記も書けず、部屋の掃除もできず、ああ、どうしよう…なんて、ためいきをついていたら、窓から見える三万坪の庭に群生する木々の葉が、ぐんぐん大きく広がっているし、紫陽花にはつぼみがついているし…。
う~ん、恐るべし生命力!
どんな時でも、明日を見据えて、ぐんぐん伸びてゆこうとしているんですねえ。
痛む心をなんとも励ましてくれるじゃ、あ~りませんか!ありがたい、ありがたい存在です。
この5月。
まずは、西宮でのコンサートから始まりました。
このコンサート、ボクにとっては、2011年度への勢いをつけてくれる、大きな大きな意味を持つものになったのでした。
保育園、幼稚園、小学生の子ども達はもちろん、メンバーには、中学生もいてくれるし、施設の仲間、もちろん実行委員もいてくれる。そして、ここが大事なんだけど、ただ「いる」だけじゃなくて、「やる気に満ちている」んです!
それというのも、何年か前のコンサートに出演してくれた子が、成長した今でも参加してくれていたのです。普通だったら、思春期にも差し掛かり、小学校の高学年、はたまた中学生になったら、
「な~に~?ユ~ズリ~ン?もう、ええよ。うち、ユズリンからは卒業やで~」
と言うのが普通でしょ?
それなのに、ああ、それなのに。
一緒に踊ってくれるわ、リコーダーも吹いてくれるわ、話してくれるわ。
それも、はじける笑顔なんだよねえ。
神戸の仲間たちの積み重ね、種まきが、こういうところに見えるんです。
ええなあ、ええなあ。ほんまに、ええなあ(って、関西人かい!)。
そうそう、中学生と言えばね、「目覚める力」を一緒に創作して、踊ってくれた宇佐美の子達がいたでしょ?え?知らない?うっそ~!知らないの~?あ、わかった!まだ、新しいアルバム『ぐんぐんどこまでも』をお持ちでないのね!こらこら、それじゃあ、ダメだぞ~!(って、あんた誰?)新しいアルバムとソングブックのお問い合わせ、ご注文は、こちらへ!(あらまあ、ちゃっかり)
その、宇佐美の仲間が増えていたんですよ。
ワクワク・ドキドキ冒険隊っていうんだけど、いつの間にか、新人さんもダンスを習得していて、完璧でした!うんうん、USM10(USAMI)の結成も間近だね(そっちかい!)。
この宇佐美でのコンサートのような、遊びの会のような催しに、なんと、最初の教え子の関係者が来てくれていたんですよ。つよし君って言うんだけど、その子のお母様の妹さんです、はい。
つよし君は、もうお父さんになっていて、東京暮らし。お母様は多忙。で、妹さんに、立派な花束を預けて、届けてくださったというわけです。これまた、今年を歩き出す「勇気の一歩」になりましたよ。ありがとうございました。
でもって、大阪での震災チャリティコンサート。
やっと、ピカリン、まっちゃんと一緒の三人そろってのコンサート。なんとなく、そうなんです、本当になんとなくなんですが、お互いを尊重し、お互いに信頼し合う、そんな空気に包まれての時間を過ごせたから、なんとも不思議。
急きょ決まったコンサートだったので、連絡が不徹底だったにもかかわらず、たくさんの方が集まってくださるし、音響の仕込みも、会場準備も、これまた、なんとなく、それぞれが、それぞれの場所で、勝手に(良い意味でね)進めているという、温かな雰囲気。培ってきた思い、そして、積み重ねてきた時間がなせる業なんですね。
で、でもさあ、コンサートなのに、なんでまた、研究所のぴかちゃんと、「大関」改め「カッパ」改め「和尚様」(はい、まっちゃんのことです)は、ジャージなんだろう?う~ん、これは、おそらく、誰にも解けない永遠の謎なのでしょう(ちなみに二人は、ジャージを衣装と呼んでおります)。
さあ、ここからが大変。
宇佐美から大阪に行き、またまた、静岡市に戻ったのであります。
それは、「心の扉」という題名のコンサートに、ゲスト出演するためなのであります(一曲だけね)。
蒲原でのチャリティコンサートに、出演してくださった、堀江さんと柴田さん。
そのご縁で、今度は、ボクが恩返しです。
しかし、しかし、しか~し~!
なぜか、見たことのある顔が…。
ほら、なんと、司会はじいじ!
さすがに、お客様の層が違うので、今村さんのことを「じいじ」とは呼べず、ずっと、「今村さま」と呼んでいたら、「今日は、ずいぶんとおとなしいですね。会場の皆様、この方、ふだんとは、まったく違うんですよ」と、ばらされてしまったのでした。
しかも、もう一人の女性の司会者は、中学、高校の先輩!
ああ、まいりました。
ご縁、そうです。ご縁なんですね。まいりました。
あ、で、この日歌わせていただいたのは「幸せってね」。
一曲に、全身全霊を込めて、歌いましたよ。届いたかなあ?
もちろん、小学校コンサートも始動!
大阪、神戸…、そう、今年はなぜか関西方面が続きます(月末は、岡山~広島)。
子ども達は、やる気満々で、先生が話してくださったんですが、「明日は、絶対に休まないぞ~」って叫んでいる子がいたとか、いないとか(どっちじゃい!)。
「急に入院することになってしまった子が、コンサートを見られないことに泣いていたんですよ。」
というわけで、先生がビデオを撮ったからねえ。安心してねえ。退院したら、100分、観てくださいね~(この日記、読んでいてくれたらいいなあ)。
あ、そうだ!
思い出した!
神戸の小学校には、まいりました。
はい、これです…これは、衣装であります。ゴレンジャーであります。全員、男性職員であります。
何でも、様々な行事で、すでに学校では大活躍、大人気だとか。一緒に「TEAM EARTH」を踊ったのですが、あまりにも、すばらしいので(す、すばらしい…?)思わず、間奏でカメラを取りに行き、写してしまったというわけです。
教頭先生が、駅まで送ってくれながら、しみじみと話してくださいました。
「わたしは、この学校に二年目ですが、本当に、チーム○○(学校名が入ります)は最高です。」
職員を認め、お互いを尊重し、そして、子ども達の平和と未来のために働く、まさに、「レインボー・ティーチャーズ」のような先生方なのでした!(う、なつかしい曲名)
そんな「Rainbow Teachers」(「ユズリン教室の歌3」を聞いてみてね~)のような先生の、退職記念コンサートが、京都で行われました。そうです、みなさまご存知の、中西先生ご夫妻であります。
ボクの歌を教室に広め、子ども達の成長を見守りながら、「どの子も伸びる」という信念のもと、すてきな実践を数多く残してくださった、そんなお二人です。両者とも、音楽が大好き!ってなわけで、実現できたステージだったのです。
この日、800人入れる会場は、ほぼ満席状態。30年以上の教員生活。その教え子が(それでも、ほんの一部なんですね)、忙しい時間を割いて、お祝いしに来てくださいました(教え子は、全員、無料での招待だったんですよ)。これまた、お二人の人徳!
まだ小学生の教え子もいれば、すでに、お父さん、お母さんになっている子もいるわけですね。
本当は、全員と話したかったと思うのですが、それは無理というもの。いちばん最初の子や、大きなできごとがあった時の子を呼び出し、その頃の思い出を語ってくれました。
3時間半に及ぶコンサート。
これだけで、元教員のお二人の情熱が、伝わりますよね。
それにしても、元担任を「○○○ちゃん」と呼ぶ方もいて、あんりゃまあ…、と口をあんぐり開けてしまったお坊ちゃまなのでした(おおっ、久々のお坊ちゃまだあ!)。
人生に、たった一回だけの時間。
退職記念だけじゃなくて、思い起こせば、赤ちゃんが、初めて、はいはいした瞬間やら、言葉にならない言葉をしゃべった日、そして、入学した日…。笑顔になりながらも、涙をこぼして感激するときなんですね。いいものですね。本人は覚えていないことが多いわけですから、見守っている人が、時々、話しておきたいものですね。
そんな思い出が、話してくれる人のまなざしが、「自分も愛に包まれていたんだなあ」って、導いてくれるわけですね(はい、ここのBGMは「故郷への手紙」ですよ~)。
そうそう、ラジオへのメールで、こんなお便りが届きました。
・・・高校生の我が子、今、落ち込んでいます。親身になって話を聞いてくださる、高校の保健の先生に相談しに行きました。ゆっくりと話すことができました。それでね、一番つながりを感じたのが、校長先生なのです。その方、なんと、私が高校生のときの担任の先生だったのです。
話の中で、私があせっているのに気づかれたのか、
「昔から、おまえはせっかちだからな。でも、親というものは、待てないよな。自分も、自分の子どものことは、待てないから。学校のことは心配するな。みんなで話し合って、考えて見守っていくから。」
と、おっしゃってくださいました・・・
迷惑な子なんて、一人もいないんだよ。
みんな、みんな、大事なこども達なんだよ、と、校長先生が言ってくださる。
いいでしょ?すばらしいでしょ?まさに、子どものことが好きだから、先生になった方!でしょ?
当然ながら、ラジオで読みながら、涙が浮かんできて困った、お坊ちゃまなのでありました。
なんだかんだで、もう来月からはサマーカレッジ開始!
う~ん、体力つけなきゃね。この夏も、燃えるぞ~!
節電も やり始めると 面白い へんちゃか ぺんちゃか
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