ドキドキとワクワク…だったよ!
台風が 通り過ぎたよ 青い空 へんちゃか ぺんちゃか
何事も、ほどほどがええんじゃが、こっちの都合ばかりで、ものごとは進まんのう。
しかも、相手は「自然」じゃ。うま~く、付き合っていくしかないんじゃなあ。下手に征服しようとすれば、いつか、しっぺ返しがくるもんじゃわい。なんとか、ほどほどで、お願いしますじゃ!
ああ、楽しかった~。
静岡市でのコンサート、台風も行き過ぎてくれて、無事に開催できましたよ。本当に、すべてに感謝です。
おかげさまで、様々な形のコンサートをさせてもらえるんだけど、今回も緊張感に包まれた、そんなステージになりましたよ。そうです、今回の新しい出会いは、静岡市を中心に活躍なさっているビッグバンド「TIME
OUT」のみなさま!腕は一流!もう、安心して胸を借りることができました。
そもそものきっかけは、今村政司氏こと「じいじ」!
そう、じいじの一言がきっかけだったんです。
「ビッグバンドとの共演も、おもしろいんじゃないの?知り合いがいるから、話をつけてあげるよ。」
たったこれだけのきっかけ。
されど、大きな、大きな一歩。
お調子者のお坊ちゃまゆえ、もう、すぐにやる気になってしまったんです、はい。あ、わかります?後先考えずに、やるタイプだって、ばれてました? やっぱねえ!
夏のうちに、リーダーの相原さんと打ち合わせをしなければならないというのに、ほら、あれよ、あれ!サマーカレッジで全国を飛び回っているでしょ?もう、すっかり、忘れていたし、先が読めなくて…。頭が回らなくて…。ようやく、ひと月前になって連絡を取るという、抜けてる所だらけのお坊ちゃま…(じいじにも叱られたのだ。これ!ちゃんと連絡しなさい!ってね)。
相原さん、それなのに怒らずに、「わかりました。これから、急いで編曲しましょう。」と温かな返事。レコーディングの譜面とCDを預けて、忙しい中、アレンジをしてもらったのでした。なにせ、みなさま、仕事を持ちながらの音楽活動。しかも、静岡県のみならず、山梨に住んでいらっしゃる方もいて、そんなに簡単には集まれないんです。音楽に対する愛情は、ひと一倍!もちろん、このボクもね!この共通点だけで、まだ見ぬ相手を思いながら、信頼感はできあがっていくのでありました(おおっ!かっこいい!)。
さあ、10月31日当日。
9時過ぎには集合してくださり、初めての顔合わせ。
みなさま、本当に優しい笑顔で迎えてくださいました。
本当はね、
「ど、どうしよう。こんな変てこりんな曲じゃ、いやだって言われるかも。」
「ジャズじゃないし、演奏できね~よって言われたら、どうしよう?」
と、ちょっと、びくびくしていたんです。ほ、ほんの、ちょっとね。
ところが、さすが、音楽を愛する方々!
「音楽に、国境はないぜ!任せな!」
と、大きな心を見せてくださったのでした(こ、国境…?)。
結局、一緒に演奏してくださったのは、「ちょっとここらでひと休み」「笑顔がかさなれば」「ありがとう大好きさ」「つま先だけは前に向けて」「やくそく」「遠い空より近く」「DREAM,TOGETHER」。
で、また、いつもの悪い癖が出て、勝手に楽譜も用意して、こっそりと、ベース、パーカッション、トランペットの方に、「あのう、すみません、何も訊かずに、これ、お願いします。」
それは、アンコールで歌う予定の「WITH YOU」。
三人の方。
最初は、え?という顔でしたが、だんだん、「秘密って楽しいぜ~!」と、いたずら坊主のような表情になるのでした。
ってなわけで、なんと、8曲もです!
中でも、「ありがとう大好きさ」、「DREAM,TOGETHER」は圧巻!
ボクの中でも、ジャジーな感じでしょ?もう、ノリノリ!一緒にピアノを弾かせてもらいながら、なんか、そう、なんか、自分がうまくなったような気分?錯覚?陶酔?迷い?
とにかく、もう、幸せいっぱいでした。
それというのも、相原さんのアレンジ。
これが、天下一品だったんですね。ありがたいです。いえいえ、ありがとうございました。
もちろん、実行委員会のみなさまの活躍も見逃せません。
ダンス、合唱はもちろんのこと、一部の最後の「劇」。これが、効果的でした!歌を散りばめながら、今、自分達が伝えたいこと、なぜ、このコンサートにこわだっているのか…それを的確に表現してくれたんです。
前から知っているこども達も、ますます、イキイキして登場!
本当なら、「ええっ!ユズリン!もう、いいよ~。」ってなる年頃なのに、自分から参加すると言ってくれた頼もしい子がいたんですよ。いいでしょ?でしょ、でしょ?
そして、この日のメインは、なんと言っても、実行委員会のメンバーの「生命歌いましょう」。
一人ずつの、今日までの思い、そう、生命に関する本当のできごとをせきららに語ってくれたのでした。
亡くなってしまった仲間のこと、家族のこと、そして、隠しておきたい(はずの)過去のこと…。
この経験を無駄にならないように、みんなにも伝えていきたい。自分の苦しい過去だけど、話すことによって、来てくださった方に、何かが伝われば…。
ピアノを弾きながら、リハーサルでも聞いていたのに、本番では、思わず涙がこみ上げてきてしまったのでした。もちろん、会場からも、すすり泣きの声が響くのでした。
今は亡くなってしまった小林未津代先生が中心だった、実行委員会「WITH YOU」の仲間の思い、つながっているね。うんうん、確かにみんなにも伝わったね。
そしてですよ、この日のコンサートにも、SBSラジオ「ユズリンの音楽日記」を聴いてくださっている方が、何人も足を運んでくださったんです。じいじと一緒にサインをしていると、「ラジオ、聴いていますよ」と声をかけてくださり、「葉書も出しましたよ」とも、話してくださり(お名前をうかがうと、その葉書を思い出すんです。不思議ですねえ)、さらに、お土産やら、一所懸命手作りしてくださったプレゼントをくださったんです。
忙しいのに、きっと、体のどこかが具合悪いのに、それでも、この日のために間に合わせようと、時間を割いて、つらい体にむち打って、作ってくださったのかと思うと、夜、涙があふれてきてしまいました。
「ラジオ番組、続けてきて良かったね。」
「大事に温めてきたものが、伝わり始めているんだね。」
じいじや、音楽センターの「例の予算がないあの人」と、そして、すぐに泣いてしまう音響のモロちゃんと、しみじみと語ったのでありました(ブースカがいたら、大粒の涙だったんだろうなあ)。
さあ、今月も、小学校コンサートに飛び回ります。
また、どんな出会いがあるのかなあ?怖いけど、やっぱり楽しみだから、歩きますよ!
あ、そうだ!例のラジオ、ほら、広島のちゅ~ピ~(FM)、聴いてくださいね!インターネットラジオにもなっているからね。詳しくは、前回の日記を見てくださいな。というわけで、まったねえ。ユッズヨ~ン。
手作りのお土産、わしも見せてもらったが、折り紙を一枚ずつ、ていねいに重ねて作ってくださった、白鳥なんじゃよ。色とりどりで、ほんに美しいんじゃわい。しかもじゃ、それを入れる飾り箱までくださったんじゃよ。柚坊、夜、一人で、飾り箱を組み立てて、入れておったわい。ひとしきり、ながめておったのう。あやつの胸に、何かが浮かんだんじゃろうなあ。ま、それにしても、涙もろいやつじゃわい。どっひょっひょ。ほんだば、まったのう。金沢、熱海と、大きな演奏会が待っておる。体力つけんとな。
来年の アルバム準備 進んでます へんちゃか ぺんちゃか
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