奄美便りだよ!その4
年度末 気持ち新たに 引き締めて へんちゃか ぺんちゃか
弥生じゃのう。
ほんに、早いもんじゃ。梅の花も散り始めたわい。そんな中、眠っていたかのような木々にも、新たな芽が生まれておったぞえ。少しずつふくらむ姿、ええのう。人の心の中にも、今年の芽が出てくる頃じゃな。大事に育てようのう。
さあ、いよいよ、奄美の旅便り、最終編だよ~!
奄美、最後の日は、前日の公民館コンサートの目の前にある小学校!
そうそう、名瀬市のど真ん中にあるわけさ。
それで、これが面白かったんだけど、初日、例の予算がない人と、運動がてら街中を歩いていたわけ。すると、小学生の男子が3人歩いてきたわけ。紺色の制服を着てね(この制服、初めて勤務した小学校と同じなんだなあ)。
例の予算がない人と、
「あの子達、○瀬小学校の子かな?」
「訊いてみようよ、コンサートのことをさ」
「え~っ、いいよ。恥ずかしいじゃ。」
なんて話していると、もう、目の前に近づく子ども達。
な、なんと、その子達、いきなり、お坊ちゃま達に、
「こんにちは!」
あいさつしてくれたわけさ!
それも、「元気はつらつユズロミンC!」って感じさ(そんな飲み物あるわけ~?)
彼らの言葉に勇気をもらった、ふがいないお坊ちゃま。
思い切って質問してみたんだよ。
「金曜日、学校で何かある?」
ね、ね、ね。
この、回りくどい聞き方!
ま~ったく、ふがいないお坊ちゃまでしょ?
彼らは、ほんのちょっと考えて、
「あ、ユズリンコンサートがあるんですよ。」
と、これまた「ファイト~、しゅっぱ~つ!」ってな感じで答えてくれたんです(意味、わからん)。
さあ、これを聞いた例の予算がない人。
よせばいいのに、お坊ちゃまを指さして、
「この人がユズリンだよ!」
ほ~ら、顔が曇っちゃったじゃん!
お坊ちゃまには、彼らの心の叫びが聞こえたのでした。
「う、うっそ~!この人がユズリン…。」
「知らなきゃ良かった…。」
「であるねえ…。」
こうして、衝撃的な出会いは、あっという間に過ぎ去ったのでありました。
さあ、コンサート当日。
校長先生は、貫禄がある方で、ねぎらってくださるんです。
「遠くから、本当にありがとう。ささ、お茶でもやってください。」
初日の小学校と同じなんです。
係りの先生も、事務の方も、みんなみんな優しく対応してくれるんですね。地域性?人間性?奄美の風が育てる、そんな笑顔…?
体育館じゅうには、子ども達の「イラスト入りの詩」が貼りめぐらされているんです。
こんな感じにね。
でもさあ、これ、見て!
う~ん、嬉しいような、恥ずかしいような、なんか、子ども達をだましているような…。
先に読んでいた、音響のモロちゃんやら、例の予算がない人が、
「妖精さん!おはよう」
とか、
「おっ、天使のお出ましだ!」
なんて言うから、な~に言ってんだか~と思いながらも、
「やっと、本当の正体がわかっちゃったんだねえ。うっひょっひょ。」
なんて、お気楽に歩いていたら、
あ、あらら、あららのら!
これです!
まいりました。
・・・昨年、クラスの保護者から公民館でのコンサートのチラシをいただいて、初めて、ゆずりんの世界を知りました。コンサートの後、CDを買って、サインをいただいたとき、「前の学校の教員です」と私が申しましたら、「学校でコンサートしたいですね」と。
できたらいいけど、でも、それは夢だなあと思っていました。
それから一ヶ月。
私は、仕事をしながら「みんな輝け!」のアルバムを毎日、聞きました。
すると、踊りが見えてくるし、学年や学級づくりに生かせると、思えたんです!・・・
後日、先生からいただいたお手紙です。
アルバムを作るとき、スタジオで歌っているとき、例の予算がない人やお代官様と打ち合わせをしているとき、日本のどこかにいる、子ども達を真ん中に考えている先生に届けとばかりに、ない知恵をしぼって(あ、予算もね)、その時できることを精一杯やるんです。
それが、遠い、遠い、奄美の地でかなった!
さらに、お手紙は続くのでした。
・・・あれから、子ども達はゆずりんの曲が気に入ったらしく、老人ホームを訪問するときも歌ったり、手話をしたりする計画を自分たちで立てて練習しています。特に「少年少女冒険隊」が人気のようです。わんぱくな男の子たちが、ユズリンソングを怒鳴るように歌って踊っている姿を見ると、おかしくて、かわいくて、大笑いしてしまいます。
また、ユズリンコンサート実行委員会は解散しましたが、「チーム・ユズリン」を結成しました。雨の日、外で遊べない昼休みに、体育館で歌ったり、踊ったりです。・・・
来年も奄美に行きますよ~!
また、会いましょうね。
だから、お互いに元気でいましょうね。
みんなの心に届く歌。
初心に戻りますね。ありがとう!
なんじゃ。
柚坊、あれから、新しい歌を3~4曲書いたようじゃわ。
なんじゃろうな?燃えておるわい。
さ、土曜日は、豊橋の「蔵」での独演会。管楽器の白石さんやら、弦楽器の帆足さんもついて、かなり豪華じゃのう。時間があったら、あんたはんもおいでなされや!ほんだば、ジッジヨ~ン!
一日の 長さ感じる 夕方に へんちゃか ぺんちゃか
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