一年の総決算でした
我が振りを 人の振り見て 考える へんちゃか ぺんちゃか
おまっとさんでした。
さあ、いよいよ、熱海の話じゃな。柚坊、けっこう、すべきことがあってのう。なかなか、書けない~!と叫んでおったわい。きちんとした報告はできんじゃろうが、ま、雰囲気だけでも理解してやってくれぞなもし。
感動しちゃったんだよねえ。
って言うのはさ、熱海起雲閣でのコンサートの直後、メールが届いたんだ。それにはね、こんな事が書かれてあったわけさ。
・・・コンサートの朝、主人の心拍数が考えられないほど上昇してしまったのです。救急病院に運ばれて、落ち着いたものの、私は不安で不安で…。何よりも主人の体がいちばんだから、今日のコンサート、あきらめようと思っていたんです。すると、「楽しみにしていたんだから、行こう。ユズリンに元気もらうからさ。」と主人。コンサートの中で、手のひらをさする遊びがあったでしょ?そのときに、主人の手のひらをさすりながら、温かいのがわかって、生きていてくれるのがわかって、泣いてしまいました・・・。
ラジオ番組「ユズリンの音楽日記」でも話しましたが、もう、だめ!
涙腺が、ますます弱くなってきているお坊ちゃま、涙をこらえることができませんでした。お互いに、お互いを思いやる気持ちが、静かに伝わってきて、こらえられませんでしたよ。愛情って、いろいろな時に、さまざまな場面で見えるものなんですね。
ボクらは、コンサートだし、DVDの撮影もあるしで、あたふたしていたんだけど、その会場に来てくださる一人ひとりのドラマが、あまりにも密度が濃くて、もう、心が揺さぶられてしまったんです。コンサート前に知っていたら、ああ、それは、あな、おそろしや!涙を我慢できずに、歌えない時間になってしまったでしょう。
あ、そうそう、で、コンサートはって言うと、前日のリハーサルはね、まず、音響さんや録音技師の仕込み、準備。ピアノも2台あるから、その調律。お昼過ぎから、金井さんとお坊ちゃまの音合わせ兼、リハーサル。そうこうしているうちに、18時前に、バイオリンの帆足さん到着。さあ、一気に…という前に腹ごしらえしましょ…ってなわけで、全員一致で「カツ丼」パクパク。
あっという間に、日本庭園が見える窓も真っ暗。それもそのはず、この日は冬至。月の光差し込む音楽サロンで、3人のリハーサルは黙々と続くのでありました(黙々ってことはないよねえ。音を出しているんだからさあ)。
それにしても、金井さんのピアノは絶品!
帆足さんのバイオリンは、サロンいっぱいに響き渡って、それだけで心地よい時間なのでした。退館時刻ぎりぎりまでのリハーサルを終えて、熱海の温泉につかって、ゆっくり休むメンバーなのでした。
ところが、ダメなんだよねえ。
翌日の朝、っていうか夜中にも何度も目覚めちゃうわけ!あ、これは歳のせいじゃないからね。わくわく感のどきどき感さ!こんなお坊ちゃまでも、緊張しているみたいで、熟睡できないんだよねえ。だけど、声のために、お肌のために(?)、とにかく睡眠、睡眠と、横になって朝を待つのでありました。コケコッコ~!(って、鶏はいませんでした。)
当日の朝は、会場に早く着きすぎて、開いていなかったものの、そこは八百屋のう○のさん!
上手に話してくださり、係員の方を説得し開けてもらったのでありました。と、そこへ、我らがじいじも到着、カメラマンの四人も、音楽センターの社長も(後に、こき使われるとは知らずに)、エンジニアの徳ちゃんも、ディレクターのすぎすぎブースカも続々、集結。否が応でも、気分は盛り上がるってもんです。
あ、そうそう、会場の椅子を並べたのは、何を隠そう、このお坊ちゃまなのでありましたとさ(よっ、立派!えらい!さすが!って、余裕あるじゃん!)。
午前中の最後のリハーサルも、カメラのリハーサルもすべて終わり、さあ本番。
一曲目が何か知りたい?ねえねえ、そこの美しいお嬢さん、知りたい?どっしよっかなあ?え?じゃあ、いいって!あ、ごめんなさい。いつも、CDを買ってくれるから、特別に教えてあげるね。
それは「悲しみつもるその前に」なのでありました。一枚目のアルバムに収録されていて、この頃は、あまり歌う機会がない、あの名曲なのでありました(誰が言ったかは不明…)。はい、拍手、拍手(な、なんで、拍手~?)。
明るく歌おうと思っていたのにさ、お坊ちゃま、気持ちが入りすぎて、ああ、ああ、ああ、そうです。泣き声になってしまったのでありました。ああ、あな、恥ずかしや!で、次の曲も、なぜか涙声。ああ、ああ、このまま、重い雰囲気でいくのかと思いきや、そこは、16年も歌ってきた経験ある「カス」…じゃなくて、この日だけは「歌い手、歌手?」。気持ちを切り替えての三曲目なのでありました(良かった、良かった)。
プログラムは、最後に配ったので、途中に何をはさもうが関係なしの、勝手気ままなコンサート(んなわけない、ない!)。この日のディレクター:すぎすぎブースカにも内緒で、あの名曲!そうです、まじめな曲の「先生」を替え歌にしてしまったのでありました。まずは、主催者でもある「八百屋のうち○さん」という題名。次に、かっこつきの先生、つまり「先生」ね(別名「鳩ぽっぽ」)。そんでもって、最後は「天才ピアニスト金井さん」という、これまた豪華な替え歌!(本当の歌に専念せい!)
会場中、大爆笑、大拍手、大声援なのでありました。
なに?聞きたい、見たい。うんうん、その気持ちはわかるんだけど、まあ、DVDには入らないでありましょう。なに?けち?だ~から、言ったじゃん。コンサートにおいでって。でしょ、でしょ。
まあ、そんなこんなで、なんと、3時間半にも及ぶユズリンぬいぐるみワンマンショー「あの夢をつかむのはきみだ!」は幕を下ろしたのでありました(えっ、そんな題名だったの?)。
うわあ、こんなに細かく、手に取るように報告しちゃったよ(どこがじゃ)。
でもね、やっぱさあ、DVDを観ないと始まらないよねえ、だよねえ。んだんだ。2010年4月1日に発売予定なので、ぜひ、是非、手にとってくださいね。特典映像が入っているかもよ~。うっひょっひょ。
じゃあ、みなさま、今年もお世話になりました。本当に、ありがとうございました。また、来年も、笑い飛ばして、生きていきましょうね!じゃあ、今年最後の、バッハッハ~イ、ユッズヨ~ン。
うん?
なんか、わかったような、わからんような、そんな報告だったのう。
ま、ええか。あやつは、そういう奴じゃよ。ほんだば、電子映像録画録音盤を楽しみに待つことにしようのう。
こういう物はのう、すぐに手に入ったらダメなんじゃよ。温めて、あたためて、寝かせてこそ、熟成された趣が出てくるわけじゃよ。欲しい方は、わしに予約してくれぞなもし。柚坊に伝えておくからのう。ほんだば、良い年にしようのう。ジッジヨ~ン。
あの人に 忘れたひとこと 年越しを へんちゃか ぺんちゃか
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