今、コンサートが面白い!
ジャンバーを 慌てて出した この寒さ へんちゃか ぺんちゃか
驚いたのう。
突然、冬になっちまったのう。まるで、雪風のようじゃわい。
柚坊も、出かける間際になって、「うわあ、さ、寒い!あれ?あれはどこだっけ?あれ、あれ!」と、騒ぎまくっておったわい。あれ…とは、防寒上着のことじゃよ。困った奴じゃ。固有名詞が出んようになったのかいのう。ま、そんな“お年頃(?)”なんじゃな。
偶然なのか、はたまた、必然なのか。
このところ、呼んでいただいている小学校、とっても良いんです!あ、良いとか、悪いっていう次元じゃなくて、明るく、積極的に参加してくれるんですよ。その証拠のひとつにね、これまた、困ったもんで「アンコール」の声が、収まらないんです。予定していたとおりに歌い終えて、引っ込むと、すぐに「アンコール!アンコール!…」と鳴り止まない声援!
おバカなお坊ちゃまゆえ、すぐに、その気になってしまうんです。いえ、木に登ってしまうわけですよ。「うっひょっひょ、やっぱり、いくつになっても、アイドルなんだよね、だよねえ、うっひょっひょ。」
本当に困ってしまっているのは、係りの先生。
給食の準備は遅れちゃうし、子ども達は大興奮だし、
「どうしよう、どないしよう、どげんしたらよかと!」
と、すがるような顔で、体育館の袖の控え室に、顔を出します。
すぐに察したお坊ちゃま。
「時間、大丈夫ですか?」
「…。」(ただ、うなずくばかりの先生)
と、間髪いれずに、再び、ステージへ!
すると、体育館がどよめき、大歓声で揺れ、中には、失神寸前の子ども達まで…あ、うそです。ごめんなさい。100倍、大げさに書きました。ごめんちゃい。
ってなわけで、その学校、学校で特に好きになってくれている曲は違うので、それを探りながら、もう一曲だけ、そして、一番だけ、一緒に歌わせてもらうわけです。本当に、みんなに活かされている、生かされている、そんな毎日を実感している、今日この頃なのでした。
そんな中、平日以外は、ホールでのコンサートも続いているんですね。
15日には福井のハーモニーホールで、これまた素敵なコンサートを開いていただきました。今回は、サマーカレッジ15周年記念(福井での開催が)と銘打ってのコンサート。なつかしい「Eye・愛・Beam」から、最新曲の「TEAM
EARTH」まで、全23曲を歌い、踊り、聞いていただいたのでした。
あ、思い出した!
福井での苦い体験!
大関「まっちゃんがっぱ」が、入った頃だったかな、たしか。ダンスの指導で、足にいや~な痛みが走り、大関「まっちゃんがっぱ」に病院まで連れて行ってもらったっけなあ。たいしたことはなかったのですが、あれは、痛かった。うん、痛かった。でもね、でもね、よく我慢したんだよね、うんうん、えらい!えらいぞ、ゆず君!(って、いくつじゃい!)で、ついでに、大関は、病院に財布を忘れたんだよねえ。
ああ、もう一つ、思い出した!
冷房装置がない会場でのサマーカレッジ!
参加した方はわかると思うんだけど、ほら、めいっぱい動くし、踊るでしょ?真夏なのに。しかも、音を出すから、窓は開けられない状態。ゆえに、冷房装置はどうしても必要なんですよね。しかし、しかしですよ、あの時は、確か、工事中だかで使用不能。ゆえに、福井の仲間達が用意してくれたもの、そう、それは、氷の柱なのでした!会場中に、何本もの氷の柱!思わず、削って、彫刻をしたくなるような、そんな氷の柱!
でもさ、ありがたいよね。
あまり、効果は上がらないまでも、そうまでして、参加者のみなさまの気持ちを考えてくれているなんて。こういう「情」があるから、どんな状況になっても、全力でぶつかりたくなるんだよなあ。
そんな仲間達と開くことができた、福井ハーモニーホールでの「みんなみんな輝け!」コンサート。
悪い事を思いつくのが、お坊ちゃまの悪い癖。
「あ、良い事、考えた!」
と、後先を考えずに、11月1日の金沢コンサートでの、バンド仲間や、オカリナの新谷さん、さらには、紙芝居のノマリンにも来てもらうことにしてしまったのでした(だって、うまいんだもん。しょうがないよねえ、だよねえ)。
ところが、ところが、と・こ・ろ・が…。
会場への器材の搬入時刻から、コンサート開演時刻まで、これまた、大騒動!僕ひとりだけだったら、ピアノ、声、カラオケの調整、そして、合唱やダンスの練習、打ち合わせで済むのに、バンド仲間がいるでしょ?だから、ものすごく時間がかかってしまうわけ!一所懸命に集中したんだけど、結局、開場が10分遅れてしまったのでした。
それでも、お客様の優しさと機敏さに助けられ、そして、出演者みんなの理解、さらには、当然ながら、音響の森ちゃんや照明の梶原さんの強力な協力のもと(よっ、うまい!)、本番を迎えることができたのでした。
中でも、あわらの江戸さんが語ってくださった『生命歌いましょう』の、平和への思いを込めた、お国言葉!これは、心にずし~んと響きました。
佐賀県の武雄市で、初めて語ってもらったのがきっかけで、各地ではずさない曲目にしているんだけど、自分の土地の言葉で、何気ない言葉で語る。これこそが、本物の「平和」への思いを込めた言葉なんですよね。
群馬~静岡~愛知~岐阜の加子母~金沢~福井~京都~奈良~大阪~岡山~佐賀~鹿児島、そして、今週末は、神戸。語り継いでいく、ライフワークのひとつになるんだと思っています。
鹿児島県出水市、鶴が飛来する土地で有名なんですね。
ここの養護学校10周年記念コンサート、ようやく実現しました。そう、「ようやく」、「やっと」という表現がぴったり合う、それほどまでの取り組みでした。保護者のみなさまの、熱い思いが実現させたわけです。途中、何度も、何度も、挫折を繰り返し、それでも、あきらめずに大成功へと導いたのでした(バザー、何回やったことか)。
この日、体育館の控え室に荷物を置くと、係りの先生の手書きのメモが…。
「今日は、よろしくお願いします。とっても、ワクワクしています!!」
なんだか、これだけで、ウルウルしそうなお坊ちゃまでありました。その気持ちにたがわず、保護者のみなさまの手話や、手遊びもばっちり!そして、先生方のリコーダーやダンス、これまた、おみごと!
「スキスキ大好き」では、小学部、中学部、高等部の先生が、ばんばん、子ども達の素敵なところを話してくれるし、突然、呼び出してしまった校長先生も、子ども達や先生方の素敵なところをあふれるほど語ってくださいました。
「きみとぼくの間に」のとき、どんな花が好きですか?という問いに、たくさんの子ども達が手を挙げてくれて、言葉にならない言葉で、懸命に話してくれるんです。それでも、みな、じっと、おだやかな顔で待ってくれる、それこそ、愛の花が咲き乱れている、そんな学校でしたよ。
「少年少女冒険隊」でも、「歩いてゆこうMovin’On!」でも、どんどん、ステージに上がってきて、一緒に踊ってくれる子ども達。高等部の生徒も積極的で、お坊ちゃまの前に立ちはだかり、踊ってくれるんです!思わず、
「すみません、ちょっと、どいてくださいな。こ、これじゃ、お坊ちゃまが隠れちゃう!」
と、少しだけ、横にずれてもらう場面も…(だ、だってさ、その生徒、僕よりも大きいんだもん、ぐしゅん…保護者のみなさまや先生方は、大笑いでした)。
一人で作るコンサートじゃなくて、こうして、いろいろな人の力を重ね合わせながら作ってゆくコンサート。今、ものすごく面白さを感じています。ピアノもね、弾き方が、ちょっとだけど変えられるんですよ。相手に、委ねる、任せる、信頼する。そして、より豊かなハーモニーを生み出してゆく。これからも、こんな時間を味わいたいなあ。
今週末の神戸でのコンサートも、実行委員のみなさまや、キーボードの「ヘビメタ進ちゃん」との共演をご期待くださいね。12月19日は、大阪で小さなコンサートがあります。このときには、伊勢市の吹奏楽の仲間達が、一緒に伴奏してくれますよ。管楽器、いいよね~!そして、23日の熱海は、お師匠の金井信さんとの2台のピアノコンサート。そして、バイオリンの帆足(ほあし)さんも登場です(「夢があれば」などの美しい音色のバイオリンの方です)。時間を作って、是非、来てくださいね。
さあて、今から、ピアノの練習です。
サマカレでは弾かない曲ばかりなので、難しい曲にも挑戦、挑戦!これが、また楽しいんだよねえ。今、コンサートが本当に面白いのです。じゃ、まったねえ。バッハッハ~イ、ユッズヨ~ン。
おおっ、もう、飛び出して行きおったわい。
屋敷が広いから、ピアノ部屋までの移動が大変じゃわい。そうさなあ、歩いて15分じゃろうか、どっひょっひょ。ほんだば、まったのう。ジッジヨ~ン。
なつかしい 人に再会 嬉しいな へんちゃか ぺんちゃか
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