変化に富んだ五月なのだ
あざやかに 空に溶け込む ツバメくん へんちゃか ぺんちゃか
昨日、年明けだと思っていたら、もう、五月じゃのう。
ほんに、ええ季節じゃわい。しっかし、わしゃあのう、ひとつ、わからんぞえ。っちゅうのは、高速通行可能道路あるじゃろ?休日とかには、安いからっちゅうて、ぎょうさんの衆が遠出するわけじゃ。この気持ちはわかるぞえ。しっかしじゃ、これだけ、地球が暖まって危ないっちゅうのに、これじゃあ、ますます、二酸化炭素が出まくりじゃろ?う~ん、理解できん。それとも、わしが、頑固爺なのかいのう?あんたはん、どない思う?教えてくれぞなもし。
うわ~い、うわ~い!
新聞で紹介してもらったよ~!
ラジオ番組の関係で、静岡新聞に、新しいアルバムの『Invitation to YUZZⅢ TEAM EARTH』が掲載されたんだよ。しかも、写真入りさ!どう?なかなか、よく写ってるよねえ。じいじも一緒さ。そりゃ、そうさ!だって、じいじのナレーションがなけりゃ始まらない、共作と言っても過言ではないシリーズ・アルバムだものね。この記事のおかげで、東京音楽センターには、電話がひっきりなしにかかって、
「ちょっくら、新聞見たずらが、このアルバム、送ってくれずらよ~!」
「んだ、んだ。ほんに、ええ顔してるずらよ~。」
「背も高いし、髭もかっこいいずらよ~!」
あ、あれ?
ひ、髭?背が高い?
そ、それって、じいじじゃん!トホホ…。
あ、それはさておいて、本当に音楽センターには、電話が入ったのですよ(数本ですが…)。今まで、なんのつながりもなかった方が、ラジオも聴いてるよ~と、話してくださったと、例の予算がない人が、大興奮していましたからねえ。ありがたいことです。こういう、一本、一本の電話が、なんとも嬉しい初夏なのでした。
五月の声が聞こえる前から、小学校コンサートが始まりましたよ。
今年は珍しく、都内の小学校も多いのです。正直、まだ、四月なのに、一年生は大丈夫かなあ?と、元一年生担任経験三回のお坊ちゃまは、不安を隠しきれずに、臨んだのでありました。が、そんな心配は無用!先生方のおかげで、そして、子ども達の集中力のおかげで、120分近いコンサートに、耐え抜いてくれたのでした(って、あんたのコンサートは、険しい山登りかい?)。
さらに感激したのは、とある先生。
開演前に打ち合わせをした、若い男性教諭。
お坊ちゃまのことは、まったく知らなくて(それが、当たり前だけどね)、「ドンマイ」とか「少年少女冒険隊」を創ったのはお坊ちゃまだと、そこで初めて知ったぐらい。あまり、歌には(お坊ちゃまの)興味がないんだなあ、っていう第一印象でした(あくまでも、印象だよ…あ、この印象っていう字、なんだか、魔法瓶を連想するのは、お坊ちゃまだけ?)。
ところが、コンサートが始まると、だんだん、体が前のめりになり、ぐんぐん、歌の世界に入ってくるのが、わかったんだよ。「芽吹く季節」の歌、語りでは、気のせいか、目の辺りがまっ赤だったような…。きっと、何かが伝わったんだなあって、もらい泣きしそうな、そんな、頭の中だけがかわいいお坊ちゃまだったのであります。
その後、話す機会がなかったので、本当のところはわかりませんが(花粉症だったりして~)、でも、でも、お坊ちゃまの心には、今年の「小学校コンサートろうそく」に、確かに火が灯されたのでありました(か、かっこいい!)。
伊東市宇佐美では、「5月だよ、全員集合!」という、どこかで聞いた覚えのあるような、そんなタイトルのコンサート。まあ、よく企画してくれるし、人は集まるし。もう、驚くばかり!継続は力なんだなあって、教えられます。やっぱりさ、続けなきゃね!旗は揚げ続けなきゃね!だってさ、待っていてくれる人は、いるんだものね。ね、ね、ねねねのね~!(う~ん、これさえ、なけりゃ…)
「今回はさあ、学校の体育館コンサートみたいに、同じ目線でしたいんだよ。いい?」
という、八百屋の内野さんの(強引な、やだとは言えない)要望で、椅子も使わずに(二部では使用)、遊びも交えながら進めましたよ。ね、写真のように、コンサートなのに、遊んだり、踊ったりもしたんだよ。写真見て、何のダンスかわかる人は、もう、完璧な「ユズリン、アイドル・ファンクラブ47人の仲間」ですぞ!そうです、新曲の『きみが笑えば 宇宙も笑う』です。このダンスは簡単だから、子ども達も、お兄さんも、お姉さんも、父さん、母さん、じっちゃん、ばっちゃんも一緒になって楽しめるのです。本当、良い作品ですなあ(って、これさえ、なけりゃ…)。
途中、宇佐美の子ども達が創ってくれた「学校パラダイス」の発表もあったんだよ。これが、大阪の子ども達同様、すっごい上手なんだよね~!まいりました!これに関しては、後日、お知らせがありますからね。お楽しみにね。え?今、言えって?う~ん、今日は、まだ、内緒!(け、けち~!)
京都亀岡市では、スプリングカレッジ。
一日、お坊ちゃま一人での研修会に、全国から参加してくださったのです。保育所とかでは、遊べない内容ばかりなのに、急に思いついた出まかせ歌を歌っていたのに(えっ?また~!)、
「ええんですよ。うちら、自分が楽しみたいさかい。」
「せやなあ、それで、ええんどすえ~。」
「毎日、泣きそうなほど、くたくたなんですわ。笑わせておくんなましどすえ。」
「そうですたい!」
京都のみならず、大阪、兵庫、滋賀、東京、広島、九州からも来てくれたんですよ。
ってなわけで、解放感あふれる、亀岡ガレリアという会場で、一日中、汗をかきまくったのでありました(ダンス、2曲もやってしまいましたね。お疲れ様でした)。
……誰かを誘って行く気にはなれず一人で参加したけど、会場に入ったとたん、知っている顔に出会えて、ひとりじゃない心地良さに、気負わず自然に笑ったり涙をこぼしたりできたかな。帰り道、温かく迎えてくれた人達や、快く送り出してくれた人達に、感謝の気持ちで一杯になりながら、涙の運転でした。いろんな人に、一杯支えてもらって自分があることを幸せに思います……
ある参加者の方の感想です。
ここに、人が生きてゆく厳しさ、つらさ、悲しさ、楽しさ、喜び、素晴らしさが、すべて集約されているように感じた、そんなお坊ちゃまなのでした(夢があれば…を聴きながら読んでみてくださいな)。
あ、しまった!
まだ、新しいアルバムの曲目紹介が、すべて終わっていなかったっけ。こりゃまた、失礼。
『この世界にひとり』はね、金井さんのピアノだけで歌っています。マイクの前に立ち、歌い始めたら、ディレクターのお髭お代官さまが、ぽつりと、一言。
「中山君、こういう曲こそ、楽譜どおりに歌わずに、思うように、自由に歌わなきゃね。」
これが、難しいんですね。
自分の世界を作れていないと、歌えないんです。もし、お手元に、最初のCD「きみとぼくの間に」があるようでしたら、その中の『悲しみつもる その前に』を聞きなおしてみてください。ね、直立不動でしょ?でも、あの頃は(かれこれ16年前?)、あれが、精一杯だったもんなあ。
ゆえに、仮の歌を録音するときからが、真剣なんですよ。金井さんと「息」を合わせながら(メトロノームみたいに、きっちりとはテンポを取らないので)、本番のステージのつもりで、そこに吹いている風に乗るように、歌うわけですね。おかげさまで、金井さんとは、何度も一緒にコンサートをさせてもらえているので、こういう時に、その成果が生きてくるわけです。特に、最後の伸ばすところ、そう、リタルダンドからのフェルマータです。こういうところこそ、「息」なんですね。お互いを感じ合う、意識し合う、一体化させる…言い換えれば、「TEAM」になるっていうことかな?それがないと、そういう気持ちを持てないと、何かを伝える曲にならないのかもしれませんね。
そうそう、この曲をね、なんと、自分の娘さんの結婚式で歌ってくれた、そんな素敵なお父さんがいるんですよ。愛する人への思いを込めて、涙をこぼしながら、きっと、歌ったんでしょうね。なんて、イキなお父さんなんでしょうね。新郎も、こんな気持ちを歌われたら、さぞかし、さらに新婦を大事にしようって、感じますよねえ、きっと…。
ご両親にとっても、「世界に一人だけの娘」。
そして、結婚する二人にとっても、「世界に一人だけの相手」。
うんうん、みんなが誰かのことを、そう思いさえすれば、本当は「平和な世界」「戦争のない明日」なんて、あっという間に作れるのになあ。ねえ、そうだよねえ。
そして、アルバムの最後にもってきたのは(そう、ちゃんと曲順には意味があるのです)、『星が願いを』。ややこしい題名でしょ?これまた、意味がありますが、ここでは、説明しないことにしましょうね。だって、それは、聴いてくれるあなたが、自由に考えてくれれば、それで、いいからです。
この曲も、金井さんの編曲です。ピアノとバイオリンだけなのに、なんだか、広い宇宙を感じさせてくれる、そんなアレンジにしてくれました。最後に、あの名曲『星に願いを』が、ちゃっかり聞こえるでしょ?こういう、いたずら、大好き!
この歌も、録音直前変更曲のひとつです(予定収録曲を変えちゃったという意味ですよ)。
「やっぱりね、これがないと、中山君じゃないよね。この曲の方が、アルバムがしまるね。」
とは、お髭お代官様の弁。期待を裏切らないお坊ちゃまなのでありました。
ってなわけで、CD「Invitation to YUZZⅢ TEAM EARTH」の解説を、三ヶ月に渡り、お送りしました。もう、最初の頃の話、忘れてしまいましたねえ。まだ、この日記は残っていると思うので、再度、読み返してくださいね。
それでは、次回は、17日の静岡県の伊豆長岡の「そよ風カレッジ」でお会いしましょうね。体重増量キャンペーン実施中の大関“町田山”も、土俵入りです!待ってますからね、来てくださいね~!ごっつあんです!じゃ、まったね~!バッハッハ~イ、ユッズヨ~ン!
春を待っていた田畑に、水が入ったぞえ。
稲を実らせ、疲れを癒した田畑が、栄養を補給しての復活じゃ!
みみず君の力も借り、土がよみがえるのじゃのう。もちろん、農家の方々のご苦労があってこそ、口にできる食物。ほんに、ありがたいのう。感謝しながら、20回以上は噛むのだぞえ!そうすれば、お腹の肉も取れるでのう。どっひょっひょ。ほんだば、まったのう。ジッジヨ~ン!
カエル君 きみの姿は 今いずこ へんちゃか ぺんちゃか
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