気まぐれ レコーディング日記 その2
水仙は 春へと宛てる ラブレター へんちゃか ぺんちゃか
なつかしいのう。
柚坊が、電子録音盤の表紙のために撮影した、あの爪木崎。本当は、福井県に出かけるはずじゃったのに、例の予算がないあの人が、「ちょっとした訳あって、変更で~す!」ってなわけで、近場になったんじゃのう。ちょっとした訳…誰もがわかってしまう、恐ろしい訳なわけじゃよ。どっひょっひょ。
気まぐれの虫が出てきましたよ~。ってなわけで、レコーディングの二日目からを報告しましょうね。この日からは、いつもの新宿のフリーダムスタジオに戻りました。古巣っていう感覚で、気持ちも落ち着くから、面白いものなんだよね~。そうそう、ここは、3枚目のアルバム『スタートライン』から、使わせていただいたスタジオ。こんなボクに使用許可がおりるなんて、夢のようだったんだよ。感動していた、あの日を、今でも覚えているなあ。
で、いよいよ、Pon-zメンバー、自称「ヘビメタ」(ヘビーメタボリック)の、進藤克己氏の出番なのでありました!はい、拍手、拍手、拍手~!
ふだんは、「進ちゃん」って呼んでいるんだけどね、進ちゃんの印象は、一言で表せば、「確実に仕事をこなす人」。見た目はさ、な~んか、おおざっぱ?適当?(それって、体型じゃん!あ、失礼!)なんだけど、全然、違うんだよね。真面目で、正義感が強いんだよ。だから、信頼できるんだよねえ。きちっとしていて、音楽がすでに頭の中にあって、それをリードできるタイプなんだよなあ。
だから、レコーディングも、スムース!
これは、金井マコリンも同じなんだけど、きれいに美しく、進むわけ。ここは、魅力的なんだよね。そして、何よりも、チームワークの良さ!アレンジャーを中心に、意見を出し合える、そんな仲間なんだよなあ。ワクワクしちゃう、レコーディングに大変身です。
さてさて、そんな、ヘビメタ進ちゃんのアレンジにも、ひとつひとつ意味があって、
「中山さん、この曲のイメージは、北海道クリームシチューだよ。食べたくなるでしょ?でしょ、でしょ?」
北海道出身ゆえか、雪に囲まれたログハウス、そして、暖炉、家族が見えちゃうんだよねえ。もう、憎いよ、憎い!よっ、このヘビメタ!
あ、失礼しました。
興奮しちゃった。それで、このクリームシチューの曲って言うのはね(なに、何?本当にクリームシチューの宣伝の曲なの?…違うよ~)「そうっと目をとじて」というタイトルなんだよ。温かなメロディで、本当に暖炉が見えるから、これまた、不思議。音って、並び方や、どの音と組み合わさるかで、どんどん、変わるんだなあ。色も違ってくるしね。奥が深いものだなあ、うん、うん。
この日の録音は、「夢があれば」(イントロが流れ出すと、「テレパシーを送ります」のように、違う曲を歌いそうになるかも~!)、「きみが笑えば 宇宙も笑う」(サマカレで、みんなで歌いましょうね)、「ボクがついているのさ」(ターザンとオランウータンも登場するよ)、そして、アルバムタイトル曲の「TEAM EARTH」(これが、かっこいいんだよ)の計5曲。
大阪でお世話になっている、ぬくぬくのみなさまに贈った曲、それが「夢があれば」なんだけどね(10周年で)、これがさ、なんていうか、自分の歌になってしまったわけさ!だから、仮の歌(バンドのみなさまのために)を歌っている時にね、涙が出てきてしまって、もう、こりゃ、困りましたがな!
歌が、どんどん、近づいて来るんだよね。
入り込んでくるんだよね。
心をくすぐるんだよね。
ね、ね、ねねねのブー!
こんなことって、あるんだね。なんとも、嬉しいことですなあ、ほんまですなあ(だから、どこの出身?)。まだ、完成されていない音を聴いていたら(一人、寝ながら)、またまた、涙がほほをつたって…。この歌、コンサートで歌えないかも~!そうそう、いつものように、ちゃんと覚えてきてくださいね。そうすればさ、危うくなったときに、会場のみなさまで歌えるものね。なにとぞ、よろしくね!そうそう、そのためにも、今度のアルバム、10枚くらい手に入れて、みんなに配っておいてね、歌えるようにね(う、うまい!よっ、この商売上手!)。
しかしですぞ、この日のメインは、なんと、夜中に始まった撮影なのでした。
というのも、今回の特典DVDには、タイトル曲「TEAM EARTH」のDVD版が収録されるんです。CDとは違って、コーラスも、各地の仲間達やら、な、なんと、バンドの仲間、そして、カッパ!じゃなくて、まっちゃんも歌ってくれているんです。で、一足早く、バンドのメンバー、正昭大先生、ヘビメタ進ちゃん、ベースの大和田君、そして、ギターの福原さんに、時間外手当も出ないと言うのに、歌ってもらっちゃったのでした。
ただ歌うだけじゃないのが、恐るべし、このバンドメンバー!
やっぱ、プロのミュージシャンだけのことはあって、一応、
「こんな振り付けをしてくださいな。」
と頼んだんだけどさ、それ以外のところで、勝手に、いえいえ、自由に、自主的に、なんとも積極的に、ダンスを作って、踊りながら歌ってくださったのでした。
もちろん、それをリードするのは、イケメンパーカッションの玉木正昭大先生なわけさ。1~2回で終わるはずが、夜中になると「いたずら天使」が下りてくる仲間達。なんと、10回以上もの撮影になってしまったのでした(やっている本人達が、笑ってしまい、全然、歌えなくなっちゃったわけさ~)。
どうか、特典のDVD、楽しみにしていてくださいね~。
ってなわけで、二日目の夜も、笑いの中、深まってゆく新宿なのでありました。
あ、いけない。もう、出かけなきゃ。じゃあねえ、まったねえ。バッハッハ~イ、ユッズヨ~ン!
わしものう、その時の録画を観たが、こりゃ、まいったぞなもし。
柚坊も、寝っ転がったり、椅子の上から撮影したようじゃよ。本当はのう、腕に覚えのある、匠撮影家の「スギスギブースカ」に頼みたかったのじゃが、予定が合わんでのう。ま、少々、ぼけてはおるが、そこは、味ということで、許してやっておくんなまし。ほんだば、ジッジヨ~ン!
もう二月 発売予定に 間に合うの? へんちゃか ぺんちゃか
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