必ず、またね、千葉コンサート!
しがみつく 葉も勇気だし 飛び立つよ へんちゃか ぺんちゃか
すっかり、ご無沙汰してしまったのう。
皆の衆、お元気ですかい?風邪、やっかいじゃからな、ひかんように、充分、気をつけようぞえ。うがい、手洗いに、洗顔も大事じゃと。うちの柚坊も、風邪なのかいのう?な~んか、体調がいまいちで、このところ、ずいぶんおとなしかったぞえ。ま、わしとしちゃあ、うるさくなくて、これんくらいが、ちょうどええんじゃがのう。どっひょっひょ。
まいった、まいった、舞の海!
な~んかさあ、調子が出ないんだよねえ。つい、静かになってしまう自分がいるわけさ。11月の広島から、本当は、その兆しがあったんだよねえ。わかっていたから、かなり注意を払って生活していたってわけなんだよねえ。そうそう、ってなわけで、この日記も我慢して、我慢して、こらえて、こらえて、書かなかったわけさ!うっひょっひょ。
さてさて、具合がいまいちでも、仕事はきちんとしていましたよ。
見て!この豪華メンバー!
弦楽四重奏に、管楽器、そして、ピアノが2台!
11月30日行われた、船橋での「みんな輝け!」コンサートだったんですよ。
ピアノは、ご存知、金井信氏。そして、クラリネットやソプラノサックスを演奏してくれたのは、薗田憲一とデキシーキングスのメンバーでもある、白石幸司氏。白石さんは、ボクの最近のアルバムで、必ず吹いてくれている方でもあるんですよ。そして、弦楽器は、帆足(ほあし)カルテットのみなさま。帆足さんのグループも、この頃の楽曲に参加してくださっているんです。帆足さんはじめ、四人とも、本当に音楽を愛し、楽しめる方たちで、場を盛り上げてくださっているんです(「Invitation to YUZZ Ⅱ」のDVDにも映像で出ていますよ)。
それに、何と言っても、千葉の仲間達の準備、練習、特訓、取り組みがあったというのに、前日のリハーサルの朝、起きた瞬間、
「あ、あで?ごえが、うぎゃご~!どぼじで、どぼじで!」
翻訳すると、
「あ、あれ?声が、うぎゃご~!どうして、どうして!」
そうなんです。ちゃんと気をつけていたのに、目覚めた瞬間、喉が詰まっていて、声が出なくなっていたのです。そこからが、自分との闘いの始まり。うがいをし、ハチミツやら、喉に効くあめちゃんをなめ、温かなお茶も口に含み、お風呂で蒸気を吸い…。それは、それは、過酷なまでの試練なのでありました。
リハーサルで、この声を耳にした、ディレクターのお代官さま、
「今日一日、絶対にしゃべってはいかんのだ!」
と、優しく命令してくださったのでありました。
しかし、当日、結局、声は思うように出ず…。
それでも、気力で、声をそれこそ、ふりしぼって、「やさしい人と」「その前に人らしく」「あなたを歌う」などのバラードを歌うのでした。しか~し、困ったのが、最大の楽曲、「きみとぼくの間に」の、ア・カペラなのでした。千葉の仲間達(各地のみなさまも、ありがとう!)は、各パートを受け持つため、メロディがいない(お坊ちゃまの声が出ないため)。そこで、苦肉の策で、会場のみなさまに、メロディを歌ってもらうことにしたのでした。
困った状態での考えだったのに、なんと、美しいこと!
ホールに、響き渡る、凛とした歌声!
大人も、子どもも、おばあちゃんも、おじいちゃんも、みんな、みんな、それぞれの声を合わせてくださり、なんとも美しい輝きを放ちだしたのです。本当は、ボクがちゃんと歌わなければならないのに、またまた、みなさまに助けられ、そして、新たな歌い方を教えていただいた瞬間でした(大阪でも、意図的に、この方法を取り入れたんだよ)。
思うようにできなくて、自分を責めてしまったコンサートでしたが、仲間のありがたさを痛感できた、素晴らしい11月30日になりました。
終演後、メールが届いたんです。
「声が出ないのに、ふりしぼって歌っていた、その姿に勇気付けられたよ。」
「喉がつらそうだったけど、思いは届きましたよ。」
「いちばん辛かったのはユズリンだって、みんな、わかっていますよ。」
泣けてしまったお坊ちゃまでした。
本当に、ありがとう。ただただ、ありがとう…。
柚坊はのう、ほんまに、がっかりしておったわい。
千葉のコンサート、えらい楽しみにしておってのう。それがあるから、どんなに疲れていても、励みにしておったんじゃわい。よう、ピアノも練習しておったわい。しかしじゃ、柚坊の恐ろしさは、ここからじゃよ。なんでも、いつか、また、っていうか、来年にでも「リベンジだ~!」っと、叫んでおるわい。ま、千葉の仲間に懇願してみることじゃて。ほんだば、まったのう。ジッジヨ~ン。
悔いのない 人生送るの 難しい へんちゃか ぺんちゃか
|