九州は、やっぱ、よかね~
高速を 使わず走れば 町見える へんちゃか ぺんちゃか
秋の山梨、京都、奈良、尾鷲、そして、九州を満喫してきたぞい。
土地それぞれの空って、あるもんじゃわい。もちろん、空は続いているのじゃが、色合いや高さ、光が違うんじゃのう。人の心が映されているからじゃろうか。目的地を目指す旅に終われる日々じゃが、許されるのならば、ぶらりぶらりの旅がええのう。
えらい、えらい!
あ、これって、「疲れた、疲れた」っていう意味じゃないですよ。
立派、おみごと、さすが、やっぱねえ…っていう意味の「えらい」です。え?じゃあ、何が立派なのかって?それはねえ、よくぞ、連日、歌い続けているお坊ちゃまがです!はい、拍手、拍手!
ありがとう、ありがとう(って、それが仕事じゃん)。
もう、信じられないほどの連日のコンサートなんだよ。これは、嬉しい悲鳴というわけです。よく、スケジュールを見てくれた方が、
「ユズリン、大丈夫?仕事がないみたいだけど…。」
と心配してくださるのですが、誰もが参加できるわけではないコンサート(…?)が、けっこう入っているんですよ。え?どんなコンサートなのか、怪しいって?だから~、つまり~、学校コンサートなどのことですよ。授業としてのコンサートなので、なかなか、一般の方は入場できないわけです。ほら、最近は、不審者とか多いでしょ?ボ、ボクは違うさ~。見た目、普通っぽいけど、地味だけど、い、一応、出演者なのだ~!
京都の「ユズリン15周年記念コンサート」は、京都に点在する複数のサークルが、一致団結して開いてくださったのでした。これって、ぼくらが目指している「つながり」の形のひとつですよねえ?
メンバーが多くなれば、力強いけど、その反面、まとまりが難しくなるのが当たり前。で~も、大丈夫!京都には、頼もしい「はんなりシスターズ」が存在するのでありました。
「きみとぼくの間に」のア・カペラはもちろんのこと、なんと、全国初の「先生」にも取り組んでくださったのでした。今年発表したアルバム『みんな輝け!』に再収録したこの曲。ほら、例の予算がないあの人の願いだったでしょ?
「今のユズリンが歌う、先生を聞きたい。」
というわけで、コーラスいっぱいつけて、今現在のお坊ちゃまらしく歌い直してみたわけです。それを聞いた京都の仲間達が、
「なかなか、ええやんか!」
「難しそうやけど、やらへん?」
「ええなあ、ええなあ、挑戦や!」
「よっしゃ、ほな、やるで~!」
「うち、難しければ難しいほど、めっちゃ、燃えるわ~!うおおおおおお!」
と、楽譜の依頼があったわけです(ほんまかいな)。で、新たに合唱譜を書いたんだけど、ここでまた、京都の達人登場!それを元に、各パートごとの「指導CD」を制作してくださったのです!全員分用意して、メンバーは、台所仕事をしながら、運転しながら、出勤の電車に揺られながら、覚えてくれたのでした。お坊ちゃまも、ちょっと聞かせてもらったんだけど、英会話の指導用テープのイメージ!わかる?わかるでしょ?こりゃ、まいりました…です。「きみとぼくの間に」のア・カペラ指導用CD(全8パート)もあるので、取り組みたい方は、郵便番号…、じゃなくって、裏ルートで、尋ねてみてくださいね(裏ルートじゃ、わからいないじゃん)。
ほんでもって、面白かったのが今回の九州のコンサートの決まり方!
元々は、佐賀県武雄市の“ぶる~みん・すまいるコンサートⅣ”が決まっていて、それに合わせてくれるかのように、長崎市内の小学校が入ったわけなんだよね。そしたら、昨年も呼んでくださった、同じく長崎の三和幼稚園の園長先生が、「今年も、来てほしいばい」というわけで、決まったばいばい。そしたらばい、突然ばい、「自分達の力じゃあ、なかなか呼べないから、ついでに歌ってくればい」「このメンバーも、歳を重ねてしまったから、これが最後かもしれないばい」と、香焼町の保育士さん中心のコンサートが、入ったというわけばい、ばい(ばいばい、ってさよならかい!)
おかげで、あこがれの九州に一週間もいられたんだよねえ。
しかもさ、見て見て!これは、「ふぐさし」だよ~ん。ふぐのお刺身だから、ふ・ぐ・さ・し!あ、わかる?ごめん、ごめん。小学校の校長先生が、お昼をごちそうしてくださったのでした。ボクだけにじゃなく、音響さんにも、そして、例の予算がないからのあの人にも…。う~ん、もう、幸せ~。
校長先生のギター中心の伴奏で、先生方が全員で「スタートライン」を歌ってくださったんです。しかも、振りつきで。子ども達は、ニコニコしながら、一緒に歌いだすんだよねえ。学校中が家族みたいで、おだやかな素晴らしい風が流れました。さ、さらに、終演後、六年生の代表男子が、みんなの前で、感想を話してくれたんです。
「ぼくが一番好きな歌は、スタートラインです。」
さあ、キラッと光ったのは、お坊ちゃまのひとみだ~!そう、その瞬間、音響のまこちゃん(広島 しのもと照明所属 超重量級)と目が合ったのだ~!
「まこちゃん、再アンコールで、スタートラインを歌うぜ!カラオケの準備、頼むで~!」
「はいな!おいらにも、ピンときやしたぜ!まかせておくんなせい、親分!」
と、言葉にならない、0.01秒の会話!
校長先生も、どうして、あんなにタイミングよくできるのか、六年生の彼が、どんな感想を言うのかもわからないのに、信じられなかった…と、ふぐさしを食べながら、話していたのでした。ま、何て言いますか、ここらあたりが、いわゆる「プロ」ってこと~?だよね~!うっひょっひょ。
それでですよ、肝心な武雄市でのコンサートは、季節柄、ことごとく、行事に人を奪われていくのでありました。運動会、お祭り、そりゃ、そうだよねえ。秋だものねえ。しか~し、めげずに取り組み続けてくれている仲間達なのです。今年は、特に大変!バンドもあり(「笑顔がかさなれば」「遠い空より近く」「少年少女冒険隊」「みんな輝け!」「きみと歌えば」)、ア・カペラもあり(「きみとぼくの間に」)、手遊びもあり、ダンスもあり!出番だらけ!きわめつけは、「みんな輝け!」のダンス。自分達で作り上げ、披露してくださったのでした。激しくなくて(そりゃ、あの曲だものね)けっこう、易しい振りだったので、ほんの少しだけ真似して(横目で、チラチラ大作戦)、踊ることができたのでした。
温泉にも、またまた入れたし、ホント、良かったばい。
九州には、不思議な魅力がいっぱいばい。あなたも、温泉に入りがてら、出かけることをお勧めしますばい。ってなわけで、本当に、バイバイばい!バッハッハ~イ、ユッズヨ~ン!
伊万里焼の窯元を歩いてきたのじゃが、雰囲気のある山腹じゃったのう。そこで、豆焙煎温飲料をいただいたのじゃが、な、なんと、出された専用容器の値段を聞いて驚きじゃ!2万~3万もする器を使用してくれておるんじゃと。持つ手が、その瞬間、震えてしまったぞえ。
ほんでのう、うちの柚坊、その窯元が並んでおる道を歩いていると、突然、
「あ、お皿がボクを呼んでいる…。」
と、わけのわからない言葉を発しながら、とある店に飛び込んでしまったのじゃ。ほんでじゃ、これって、「0」がひとつ多いんじゃないのというような値段のお皿を
「これ、ちょうだいな。」
と、買ってしまったぞえ。あやつの頭の中が、ますます、わからなくなったぞえ。
ほんだば、まったのう。ジッジヨ~ン。
長崎弁 かるたもらって 勉強さ へんちゃか ぺんちゃか
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