違う形が また楽し その3
たくさんの 感想本当に ありがとう へんちゃか ぺんちゃか
皆の衆よ、おはようさん!
新しいアルバムの感想が、たくさん届いているんじゃよ。柚坊に成り代わって、感謝じゃ。ほんに皆の衆よ、ありがとうでごわす。
さて、このところ、なんとも言えんほどの気持ちよい風じゃのう。“五月の風”とは、ほんに昔の人はええこと言うたもんじゃわい。活動写真の「三丁目の夕日 Always」での鈴木一平君家族の台詞にあったのを思い出すわい。
「うわあ、きれいな夕焼け!」
「おおっ、そうよ。来年も、再来年も、ずっとずっと夕焼けはきれいなんだぞ!」
「そうよ、50年先も、100年先も、夕焼けは美しいのよ」
五月の風も、50年先、100年先と、ほほをなでてくれるとええのう。
四月に入ってから、新しいアルバム『Invitation to YUZZ K』発売記念コンサートが続きました。おかげさまで、過去には感じなかったような、驚くような嬉しい手応えを確かに受け止めています。どうしてなのかなあ?よくわからない…、あ、わかった!そ・れ・は、お坊ちゃまがかわいいから!やっぱねえ!(はいはい、もうわかったから、先へ話を続けてちょうだいませませ。)
たくさんの人に協力してもらいながらも、とりあえず、金沢では猛特訓したピアノに集中し、歌わせてもらいました。伊東では、キーボード、パーカッションのバンドと、CDの雰囲気を最も出せた内容で。ピアノ2台の競演で、ひと味もふた味も違う調味料の効いた音になったのは、群馬でした。こうして、様々な形でのコンサートの機会を与えてもらいましたが、今回は地元の仲間と一緒に、その場で考えながら(突然のお坊ちゃまの提案に、誰もが口をあんぐり)、作り上げたコンサートを紹介しましょうね。
それは、初めて訪れた紀州の熊野です。ほら、熊野古道が世界文化遺産になったでしょ?その地ですよ(世界文化遺産についてはいろいろな見解があるのですが、それは、ひとまず置いといて)。降水量日本一の尾鷲よりも遠い、遠い、熊野なのでした(あくまでも、東京を起点に考えた場合ですからね)。名古屋から特急でも三時間だったかな?でもね、そのおかげで、都会に毒されていない、のどかな落ち着いた町なんですね。これは、まぎれもなく、良いことです!
ず〜っと前に、サマーカレッジに参加してくださった、自称「くまくん」が、温め、温め、温め続けて、ついに実現させたコンサートなのです。退職した先生方とも手を結んで取り組んでみたものの、いかんせん無名な「頭の中だけがかわいいお坊ちゃま」でしょ?なかなかねえ…。それに、ダンスを踊るにも「退職教員」のお姉さま方でしょ…(あ、し、失礼しました)。どうしよう、と思っていたところに、強力な助っ人が突然出現したのでした!その助っ人とは、何を隠そう(隠す必要はないので、明かしてしんぜましょう)有馬幼稚園の先生方だったのです!この方達もサマーカレッジに参加してくださっていて(これまた、驚きのつながり!)、ダンスも手話も手遊びも、ばっちりこんこん、ばっちりこん!もひとつおまけに、ばっちりこ〜ん!卒園した子ども達(現、四つの小学校に進学した一年生)もお手伝いしてくれたのです。あまりにも上手で明るい先生方に気を良くしたお坊ちゃま、ほ〜ら、始まっちゃいましたよ。
「ねえねえ、オネエさ〜ん…」(あ、これじゃ、クレヨンしんちゃんになっちゃう。もとい!)
「すごい!うまい!よっ!日本一!てなわけで、知らないと思うんだけどさ、これも、ちょっとだけ踊ってみない?ねえねえ、オネエさ〜ん!」(って、やっぱり、しんちゃんじゃん!)
と、まだほとんどの方が知らない『ありがとう 大好きさ』 のダンス、と言っても全編はできないので、前奏とか間奏の部分を踊ってくれないかなあと、恐る恐る頼んでみたんです。戻ってきた返事は
「どないしよ?」
「なあ、うちら、知らへんし…。」
「大丈夫やて。うちらが知らんちゅうことは、会場のお客さんも、だ〜れも知らへんちゅうことやで。」
「せ、せやな。」
「つまり、間違っているなんて、だ〜れも思わへんってことやで!」
「せ、せやな。」
「せや、せや、せやせやせや〜!」
なんて会話があったかどうかは定かではありませんが、引き受けてくださったのでありました。さらに、くま君にも、「あのさあ、ギター弾ける?」とたずねてみたところ、「はい」という気持ちいい返事!その瞬間、お坊ちゃまの「誰かれかまわず、立ってるものは親でも使えスイッチ」が“ピ〜ン!”と入ってしまったのでありました〜!次に出た言葉は、「早く!何ボケ〜ッとしてるの?ギター持ってこなきゃ!ほらほら、は・や・く!早く〜!」
ここからは、もうおわかりですね。
開場時刻ぎりぎりまでのリハーサルが始まったのでありました。そうそう、『やくそく』のリコーダーを演奏してくださったのは小学校の先生方なんですが、これまた、本当にうまいの一言!音響のZクロス森ちゃんが、「音、拾いやすいわ〜」と、大絶賛なのでありました(そうだよねえ、大阪のちくわじゃ拾えないよねえ…2006年8月8日付け日記を参照)。
今回も『生命 歌いましょう』を、紀州の言葉で語っていただきました。
朝 目ぇさめたら 見上げる空へ わがらの顔が 映ったある
笑いやる顔も 泣きやる顔も みんなみんな映ったある
そのなみだが かわくよに みんなでうとたろらい
悲しいことひとつでも消えるよに 空へむこて うたおらい
世界中が 明日こそはと ちっさい夢を 願いやる
手探りでも 届かんでも みんなみんな 願ったある
その夢に近づいてくよに みんなでうとたろらい
あきらめなあかんことひとつでも消えてくよに 明日へうとたろらい
どこにおっても 生命はひとつ あんたも この世にひとり
輝きたい 愛し合いたい みんなみんな 大事なんやで
その生命が光るよに みんなでうとたろらい
苦しいこと ひとつでも消えてくよに 生命 うとたろらい
平和な日ぃが 来るよに みんなでうとたろらい
にくしみひとつでも消えるよに 生命 うとたろらい 生命 うとたろらい
|
毎回思うのですが、本当に、土地の言葉は温かいですねえ。語ってくれた、くま君の人柄も出てくるしね。テレビの発達・普及も素晴らしいんだけど、日本中が同じようになってしまうのは、味気ないものです。変わる必要がないものも、大事にしないとね。いえいえ、変えてはいけないものが、あるんですよね。
コンサート終了後です。
協力してくださった有馬幼稚園の園長先生(お寺の住職さんです)が、CDを求めてくださりながら、なんともおだやかな表情で話してくださいました。
「あなたのお話や歌は、仏様の教えとまったく同じです。」
過去にも、そう言ってくださった住職、そして神父様がいらっしゃいました。も、もしかして、お坊ちゃまって、普通の人間ではなくて、もっと違う、そうそう、尊い存在だったのかも〜!(う〜んとね、ある意味、たしかに普通の人とは違うわな、ほんまほんま。もう一度言うで、あ・る・意・味・な。さあ、みなさんご一緒に、さんはい、やっぱねえ!)
そんなこんなで、「どうしようかあ、チケット売れるかなあ」と心配でたまらなかった熊野でも、400人近い方が来てくださったのでした。みなさん、本当にありがとうね。最後に、会場にきてくれていたちびっこのみなさんの反応を紹介して、終わりましょうね。
「あ、ダンスが始まったよ。」
「前に出なくちゃ。」
「でも、この曲、知らないよ。」
「いいのよ!踊りたいように踊れば!だって、あたしたちって、かわいいんだもの。」
「そうよね、かわいいんですものねえ。踊らなきゃね。」
「そうよそうよ、踊ろ、踊ろ、踊りましょ!」
「だって、あたしたちはアイドルなのよね。」
「ね!」
「ね!」
註:実際にあった会話かどうかは、知りません(またかい!)。
まいりました…。
さてさて、これからコンサートが続くので、次回の日記を書けるのが、はたしていつの日になることやら。気長に待っていてくださいね。じゃあね〜、バッハッハ〜イ!ユ〜ズヨ〜ン!
毎回、日記を読んでくださっとる皆の衆よ。ほんに、すまんのう。柚坊、少々壊れているようじゃ。大事な日本の情勢にも、ひとことも触れずにのう。困ったもんじゃわい。ま、春に誘われたわけじゃない(ぅん? 南沙織「春の予感」?)とは思うが、許してつかあさいよ。
週末29日には、静岡県島田市で、な、なんと島田市教育委員会やら、静岡県教育委員会後援のコンサートが、金谷の夢づくり会館で開かれるのじゃ。14時開演、問い合わせ先は、0547(35)2037…和田、もしくは、0547(46)0075…夢づくり会館じゃよ。よかったら、来てくんさいよ。待っとるからのう!
ほほゆるめ ひと息つけば 笑顔だよ へんちゃか ぺんちゃか
|