サプライズコンサートなのだ!
桜咲く その日は風に きいてみよう へんちゃか ぺんちゃか
そげに、目くじらたてることもなかろうにのう。どこぞの誰が、機械に数字を入れ間違えて、桜の開く時を間違えたとか…。わしが、あれほど口が裂けるほど言うておるじゃろ?もっと、自分の目や耳で確かめろとなあ。機械や数字ばかりに頼ってはいけないのじゃよ。空も海も花も、そんなに簡単に「人」の手のひらには乗ってくれないものじゃ。どうも、この頃の人間は、あせっておるように思えて仕方ないぞえ。なんでも、自分の思うがままに動かしたいと思っているやからが、いるんじゃのう。桜の花も商売の道具になってしまうとは、なんだか、やるせないのう。こんな事を思うのは、わしだけかいのう?
卒業、卒園、おめでとうございます!
今年も、きっと、涙の花がたくさん咲いたんでしょうねえ…。
先生が流す涙、父さん、母さん、おじいちゃん、おばあちゃんが、そっとぬぐう涙、地域の方々がこぼす涙。みんな、それぞれ意味合いは違っていても、その涙のしずくの中には、子ども達が映っている、生命(いのち)がキラキラしているんですね。
お坊ちゃまが小学生の時って、感謝の気持ちを感じていたのかなあ。ここまで育ててくださって、ありがとう…って、本当に心の底から思えていたのかな?
そうだ、お坊ちゃまは泣きましたよ!うんうん、そうそう、確かに大泣きしました(自慢することじゃないけど)。っていうのはね、みんなとは違う中学に進むことになっていて、三学期頃から寂しさに包まれていたんです(「部活、なんに入る?」なんていう話にも入っていけなかったし)。それでも我慢していた、けな気な、辛抱強いお坊ちゃまなのでした(その反動が、今ここにあるわけね。はいはい)。
でもね、卒業式当日、今までこらえていた別れの悲しさが、一気に爆発してしまい、在校生が見送ってくれる校庭に出るとき、げた箱の所で山岸君に抱きついて、オイオイ泣いてしまったのでした(いきなり登場する山岸君って、だ、誰?)。
人には、時間が必要なんですよね。
たくさんの人のおかげで、今の自分が存在しているんだってことが、今ならわかるからです。え?遅い?(そ、そうかも〜。)でもさ、いいじゃないの。たとえ遅くても、気づいたんだからさ。ね、いいの、いいの。人は成長する時間が、みんな違うんだよね〜!そうそう、やっぱねえ!(開き直っている…)
さて、本題はここからなのです(こら〜、前置きが長いぞ〜)。
3月20日。
行ってきました!歌ってきました!お祝いしてきました!
そうです(って、知らないよねえ)。今月25日(日)放送のSBSラジオ『ラジオ卒業式』の企画のひとつとして、ある小学校の卒業式終了と同時に、体育館に飛び込んでしまったのでありました!人は、それを「え?うそ〜!ア、アイドル・ユズリンが来てくれたぞ!やったね、これで三回目だ!わ〜い、わ〜いコンサート」と呼ぶのでありました!(呼びません!)
真面目に話しますと、03年、04年、06年と三回も学校コンサートで呼んでくださった、富士市の大淵第一小学校のみなさまへの「サプライズコンサート」なのでありました。回数のみならず、お坊ちゃまの歌に“生命”を吹き込んで歌ってくれている学校です。もちろん、全国各地で、お坊ちゃまソングに(あれ?いつの間に、そんな呼び方が)“生命”を宿してくださる学校がたくさんあるのですが、大淵第一小学校はですね、子ども達のみならず、すべての先生までもが歌えてしまうという、すんばらしい団結力のある学校なのでありました(ほら、お坊ちゃまは元教員でしょ?怖いことに、その学校に入ったとたん、教師集団の「まとまり」が見えてしまうんですねぇ。ホントに怖いですねぇ〜)。
お坊ちゃまソング(歌)に限らず、様々なできごとを通して、生きる意味や、夢を持ち続ける事の大切さ、生命の大事さなどを伝えている先生方で、
「はいはい、わかりましたよ。歌えばいいんでしょ、はいはい…。ああ、めんどうくさい。」なんていう低〜い次元ではなく、子ども達の生命とその成長を、いつも真ん中に置いて実践している学校なんです!(もちろん、全国にこういう学校、いっぱいあるんですよ)
『きみがぼくの“元気”』の曲と共に入場したら、
「キャー!ユズリ〜ン!」
「うっそ〜!来てくれたの?」
「イェ〜イ、みんなで盛り上がろうぜ〜!」
と歓声が上がると思いきや、
「え、なに、なに?ここはどこ?私は誰?」
「なんで、ユズリンがピンクのシャツを着て、ここにいるの?」
「…ああ〜、ト、トイレ〜…。」
と、あっけに取られる卒業生。しかし、だんだん頭の中が落ち着いてくると、「あ、そうかあ、これって、サプライズコンサートなんだ」と、理解してくれたのでした。
しか〜し、当日の主人公、卒業生よりも大喜びしていたのは、そうです!何を隠そう、先生方なのでありました!(お願い、手を振らないで〜。)さらに、保護者の方々も、笑顔で喜びながらも、涙をいっぱい目にためて迎えてくれたのでした(何回も、コンサートに参加してくださっていて、お坊ちゃまのことを知ってくれているんです)。唯一、本当に頭の中が真っ白だったのは、来賓席のおじちゃま、おばちゃまなのでありました。
「ありゃ、誰だい。不審人物かい…?」
『とっておきの一人』『先生』と、サプライズコンサートは「あっ」という間に進み、『スタートライン』で終了しました。ところが、期せずして「アンコール、アンコール!」の大合唱!
お坊ちゃま、気になっていたんです。
子ども達、長い卒業式で疲れていないかと。おしっこは大丈夫かと…。きいてみれば、大丈夫だよ〜!もっと歌って〜!(とは、言っていませんでした。ご、ごめんなさい、うそです)。そして、何よりも心配な来賓席のおじちゃま、おばちゃまも、ようやくお坊ちゃまの正体が判明し、大丈夫とのこと(これは、本当)。
というわけで、アンコールは卒業生も在校生(5年生)もみんなで立ち上がって『明日を夢見て』をなんと、三部合唱で歌ったのでありました(このために、練習なんかしてないのに、三部合唱になってる〜!さすがのお坊ちゃまも、びっくら、くらくらなのでした)。
涙を流しながらも、懸命に歌っている卒業生の顔。その美しい顔を見ていたら、泣いてしまい歌えなくなりそうな、そんなお坊ちゃまなのでした。
あ、いけな〜い。
新しいアルバムの曲を紹介しようと思っていたら、お風呂に入る時間になっちゃった!そんなわけで、まったね〜!バッハッハ〜イ!ユ〜ズヨ〜ン(って、わかる?)!
柚坊はのう、校門で出会った、子ども達と保護者の方に言われたそうじゃよ。中学にも来てくださいねとな。ほんに、嬉しい言葉じゃのう。柚坊よ、みなに生かしてもらえていることを忘れたらいかんぞえ。ええな。
おお、ほうじゃ、ほうじゃ。この様子はのう、25日放送の「SBS ラジオ卒業式〜旅立つ君に〜2007」に、柚坊もゲスト出演し、紹介されるようじゃよ(13時から16時)。ほんでのう、何らかの事情で卒業式に参加できなかった衆や、過去の自分を卒業して新しい旅立ちを目指す人の「卒業メッセージ」も募集しとるんじゃよ。まだ、間に合うゆえ、SBSの方へと、送ってくんさいよ!たのむぞえ!(詳細は、新着情報2月15日付けを)
新曲の ピアノむずかし 指からむ へんちゃか ぺんちゃか
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