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お坊ちゃまの「それ、わかんな〜い」 その1(連載かどうかも、わかんな〜い)

2006.10.16

満天の 星を見ながら 露天風呂 へんちゃか ぺんちゃか

九州は、熊本県に「黒川温泉」ってあるのじゃが、ご存知かな?
今ではすごい人気で、なかなか宿の予約もとれないそうじゃよ。この前、電子映写箱(テレビのことみたいです)で観たんじゃがのう、最初から人気があったわけじゃなくて、温泉街の衆があれこれと相談して、町を作り変えていったそうじゃ。その中で、「な〜るへそ」と特に感動したことがあったんじゃが、聞いてくれるかいのう?
そりゃあな、山の木々のことじゃよ。黒川温泉は、あたり一面が杉山だったそうじゃ。どこを見ても、杉・すぎ・スギ・sugi…。で、そこから手を入れていったんじゃ。つまりじゃ、自然の森にある木を植えて、山を作り変えたんじゃよ。いや、戻したんじゃな。桜やブナ、楢(ナラ)、紅葉(モミジ)ってことかいのう(わしも詳しくは知らんで、間違っておったら許してくんさいよ)。ほんでのう、電子映写箱で話していた方の言葉に、わしゃあ、はっとしたんじゃ。
「杉山だと、四季がないわけですよ…。」
 ほんに、そういうこっちゃのう…。おおっと、わしばかり話しておると、ユズ坊がいじけるでいかんわい。そろそろ、引っ込まにゃな。んだば、またのう。

秋ですねえ。
コスモスがたっくさん咲いているし、しかも秋風に揺れているし。う〜ん、ただ、それだけで美しいのです。桜や紅葉の葉も色づいてきて、秋が深まります。こんな日は、あの名曲がよみがえります。そ、そうです!…今もあなったが好っき〜 まぶしい思い出なの〜… 1973年に大ヒットした、南沙織の『色づく街』なのでした。じゃあねえ!(って、終わらないで〜)

じいも話していたけど、実は、こんなお坊ちゃまでも感じていたんですよ。なんだか、山がつまらないな〜って…、違うんじゃないかな〜って…。頭の中がかわいいだけのお坊ちゃま、その答えが見つからなかったんです。が、ある画家の方(森の絵を描く方)の言葉で気づいたんです(これまた、電子映写箱で、じゃなくって、テレビで!)。

「日本に昔からある本来の森が、消えていっている…。山に、色がない。」
な、な〜るへそ(って、あんたはじいかい?)。そうだよね、そりゃ、そのとおりだよね〜。はい、みなさん、ご一緒に「やっぱねえ!」
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戦争で焼け野原になった日本。そこに家を建てるためにも、現金収入を増やすためにも、檜や杉が良かったんですね。それで戦後、山々に次から次へと、日本の国策として植林されたんですね。でも、その木々が育つ頃には海外からの「安い」木材が輸入されるようになってしまい、手つかずになってしまった…。

ああ、なんだか寂しい話だなあ。
頭の中がかわいいだけのお坊ちゃまにも、理解できます。想像できます。考えられます。こんな所にも、戦争の傷跡が残っているなんて…。今じゃ杉の木は「冷たい目」で、みられるばかり!ほら、花粉症ですよ、花粉症!この言葉を聞いただけでも、お鼻がムズムズするものね。かく言うお坊ちゃまも、悩まされているんですよ。でもさ、でもさ、でもでもさ、杉の木だって、そんな迷惑をかけようと思って生きているんじゃないのにね。「杉山さん」のせいでもないのにね(って、関係ない?関係ない?こりゃまた失礼しました)。

組曲『あんず林のどろぼう』を創った伊豆の丹那小学校を去る時に、記念として買った、あんずの苗木(本当は、こっそりと学校の裏側にも植えて来ちゃったんだけど、まだ、あるかなあ?あ、これは、内緒ね、な・い・しょ!)。今では、5〜6メートルほどの高さになり、その幹の太さも直径20cmを越えました。埼玉県のうたごえサークル「ゼフィルスの森」のみなさんから作曲を依頼された、親と子の音楽物語『ゼフィルスの森』にもありました…ハンノキ・クヌギ・カシ・エノキ・イボタ…雑木林って大事なんですよね。川の増水を防ぐ手立てにもなるし、海に養分をも送ってくれるんですよね。そこで、いかがですか?あなたも勝手な記念日を作って、何か「四季がわかる」「色が見える」木を植えてみたらいかが?なお、誠に申しわけありませんが、苗木の販売はしておりませんので、ご了承ください(そんな事、はなっからわかってるって?そりゃ、そうでした!あ、そうだ、良いこと思いついた!歌えなくなったら、苗木を育てようかな?半分本気なお坊ちゃま)。

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なんじゃ、この日記は!
コンサートの情報や、ラジオ、CDのお知らせはないんかいのう?しゃあない、わしが代わって話そうかい。静岡市清水区の清水小学校では、コンサート前に児童会の衆が劇をして盛り上げてくれたそうじゃよ。まさに、子ども達が主人公の学校づくりじゃな。この学校は「夢」をテーマに、様々な人を呼んでいるそうじゃ。感心したぞえ!富士山が目の前にそびえる富士宮市の宮前小学校も、上野小学校も、温かく迎えてくれたそうじゃ。忙しいっちゅうのに、作ってくれた看板も、湯茶の用意、しかも、お願いしてなどいないのに、菓子付きじゃよ。こういう気持ちが、ますますユズ坊のやる気を引き出してくれるんじゃな。ほんに、皆の衆、ありがとうぞえ!

色づく木 ユズリン言うから 植林記念日 へんちゃか ぺんちゃか

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