へんちゃか ぺんちゃか どぅへくしょん!
それにしてもひどいのう。何がって、花粉じゃよ花粉。くしゃみ7連発じゃ。しかし、花粉だけのせいでもあるまい。わしが若い頃はのう、あまりなかったんじゃ。人が自然に手を加え始めたり、自然界にない物を作り始めたりすると、必ずじゃ、何かが起きるのじゃ。自然界の逆襲かのう?今にモスラも飛んでくるぞえ。困ったもんじゃ、ほ〜いほい。
おお、そうじゃそうじゃ、なんでも、またおぼっちゃまが新曲を創ったらしいのう。昼前の短い時間に、あっという間じゃとよ。おぼっちゃま曰く、「ひらめいた瞬間を見逃しちゃダメなのさ」だそうじゃ。たとえ、食事中であろうとも、お風呂につかっていようとも、電車で移動中であろうとも、歩いていようとも、はたまたトイレの中だろうともじゃ!すぐさま楽譜にかじりつき、一気に書き上げるそうじゃ。ただ者ではないとはうすうす(って、頭を見ないでよね!)感づいてはいたが、やはりのう。もう312曲目になるとか。たいしたものじゃ。いつか、全曲歌ってもらおうかのう。うっひょっひょ(あれ、これって、おぼっちゃまが使う言葉じゃないの?もしかして、こ、この人物の正体って…)。
もう、310曲を超えたんですねえ。それとも、まだ…でしょうか?教員を辞めた時には99曲だったので、それから12年の間に200曲以上できた計算になります。
僕らの活動の源は『創造』です。いつでも、どこでも、オリジナルでの挑戦です。小学校のコンサートで、時々、テレビの歌などを一緒に歌ってくれませんか?なんていう要望を受ける場合があります。もちろん、ていねいに、はっきり、きっぱり、毅然とした態度で、なおかつ笑顔で、しっかりお断りします。理由も話しますが、はたして本心が伝わっているか…。でも、誤解をおそれずに、これからも「おぼっちゃまアイドルスマイルキラキラビーム(読みにくい!)」で貫き通しま〜す、はい(けっこうがんこ?)。
300曲以上もあれば、忘れられない歌もあるし、デモテープを聞いて「あれ、こんな歌あったっけ?」というものも、正直あるんですね。なんとも頼りない記憶です(自分で創った歌は、全部かわいいです、なんてよく言うよねえ。あっははのは〜)。
今、季節は春になる一歩手前。
この時期になると、つい口から出てくる歌があります。それは、何と言っても『大きくなっても』です。この曲を録音する時に(14〜5年前かなあ)、スタジオで大泣きをしてしまったこと、よ〜く覚えています。まあ、恥も外聞もなく、なんであんなに泣いちゃったんだろうって、今でも思うほどです(あの頃は若かったものね。えっと〜、たしか〜、まだ〜4しゃい(歳)だったから)。
間奏開けの「たくさん遊んだね…」ここからがダメ!「たくしゃん、あしょんだね…」になっちゃったんです。
その頃から、今のディレクターだったのですが、待っていてくれましたよ。静かに、何も言わずに、泣き止むまで、そっと待っていてくれました。数分してから、「もう、いいかなあ?」とおだやかに声をかけてくれました。気持ちは落ち着いたものの、返事は「ひゃい!」(あ、これは、はい!と言うことです)。
あの頃から、おぼっちゃまって、かわいかったんだなあ(頭がねえ)。う〜ん、感性のするどさ、細やかさっていうやつ(人はそれを単純な奴、と切り捨てるのであった)?
理屈抜きに、今も響いてくる歌です。
ある時、中学三年生の卒業を祝う会に呼ばれて、この歌を歌ったんです(僕は正直いやだったのに、ピカリンの所長命令は絶対なのでありました!)。ほら、この歌は教員時代に受け持ったクラスの子ども達のイメージで創ったので、中三のみなさんには受け入れてもらえないと勝手に思い込んでいたわけです。ところが、歌い始めてしばらくしての彼らの反応に驚かされてしまいました。会場じゅうが、泣き始めてしまったのです。歌詞は誰でもが理解できる、本当に簡単な言葉だけでしょ? かえってそれが届いたんでしょうか?中学校の三年間の生活が、思い出されたんでしょうね。
…何度もけんかして 何度も仲直り 何度も泣いたし 何度も笑ったね…
嬉しい、嬉しい、大はずれの予想でした。
さらに、少年少女冒険隊のミュージカルの中の『ぼくのとなりに』や、『いっしょにいたから』『これからも ともだち』なんかも、忘れられません。教室で子ども達と歌ったら、涙で顔がぐしょぐしょになりそうです。歌っている時の子ども達どうしの目が、優しいんですよね。まいってしまいます。
と同時に、吹いてくる早春の風に乗って聞こえてくるメロディもあるんです。
かけがえのない生命との出会い、別れがあったからこそ生まれた『この青い地球で』『空と海とあなたと』。新しい明日に飛び込んでいこうという大きな決意に満ちた『スタートライン』『つまさきだけは前に向けて』。それから、あまり歌う機会がないのですが『まだまだ これから』。
けっこう傷つき、くじけてしまうおぼっちゃま(ちっとも、そんなふうには見えないって?一人でいじけているだけでしょって?う〜ん、そ、そうかも)。そんな心を励ましてくれるのが、これらの歌なんです。それぞれの歌が生まれた、誰にも話せない(なんて言いながら、エッセイ集やソングブックには書いているけど)理由を胸に秘めながら、けなげなおぼっちゃまは、今日も一人、静かに歌いながら、空を見上げては、耐え続けるのでありました。ああ、おぼっちゃまの運命はいかに…つづく…(続かない!)
今度の10枚目のアルバム『Invitation to YUZZ』にもあるんですよ。
『花びら便りが届くまで』。これは、とにかく聞いてください。きっと、何かが浮かんでくるはずです。
そして、今のいちばんのお勧めは『笑顔でいきましょう』です。これもとにかく聞いてくださいな(って、結局は、買ってちょうだいっていうこと?)
過去にね、苦しくて笑えなくなってしまった時に、「もう予算がないから」が口癖のあの方(わからない人は過去の日記を読んでくださいな)が話してくれたんです。
「中山くんには、笑顔がいちばん似合っているよ。」
歌。
なんとも不思議です。創った時には、思ってもいなかった感情が、ぐっと歌を自分に近づけてくれる時があるんです。自分で創っておきながら「あ、この歌詞って、こういう意味だったのかあ」なんて初めてわかる場面があるんです。あっちゃ〜、これって、もしかして無責任なのかなあ?でもね、そうなんです、仕方ないです。なぜなら、この世は諸行無常。人の心も移ろいやすく、変わってゆくものなのです(す、すごい。哲学的〜!)。
あなたの好きな春の歌。何でしょう?人それぞれでいいのです。人それぞれがいいのです。そして、そんな歌があるということが、また良いことなんですね。どんなに強制されても、僕らの心は自由なんですよね。
おおっ、なんやら今日のおぼっちゃまは、熱く歌を語っておるのう。うんうん、いいことじゃて。少しは、成長しよるようじゃのう。
そんなおぼっちゃまはなあ、ある港町にコンサートで行ったそうじゃよ。保育園児が『少年少女冒険隊』、小学生が『きっとできる』を踊り、中学生のブラスバンド部が、『とっておきの一人』を生で伴奏し、また、『きみとぼくの間に』でも、手話をしてくれたそうじゃ。しかしじゃ、ステージに上がったものの、思春期の中学生の彼女らは、笑顔もなかなか出せず、コンサート中だというのに、私語も多かったそうじゃ。思い余ったおぼっちゃま、よせばいいのにまたまた変身してしまったのじゃ!ほうよ、ほうよ、「説教アイドル」にな。
ところがどうしたことか、終了後、中学生の何人かが冷たい雨の中、ずっと待っていてサインを頼んだそうじゃ。しかってしまったのに、こりゃ如何に?と悩みながらも、ていねいに書いて帰ったんじゃと。しかも、写真まで撮ってじゃ!
ほんま、人の心は、わからないものどすえ(うん? いつの間にか、京都の言葉?)。
もうひとつ、忘れないで聞いておくれでな〜も。26日の土曜日な〜も、聞いてくれな〜も。SBSラジオが入らにゃあ時は、インターネットラジオ(SBSラジオのホームページに接続)でもつながるだがや、聞きゃ〜せ〜よ(あれ、今度は飛騨の言葉〜?)
へんちゃか ぺんちゃか ラジオな〜も(この人、本当に誰〜?)
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