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ユズリンDVD「明日を夢見て」いよいよです

2004年3月15日

三寒四温…本当にそのとおりの陽気が続きますね。
前回の「すぐりんコンサート」でお伝えしたように、2月に鹿児島に行った時には汗ばむような暑さだったのに、3月に佐賀県武雄市に行ったら、今度は雪が降り、寒くて震えました。一筋ならない季節の変わり方って、まるで人間の成長のようです(う〜ん、今回のユズリンって、ちょっと高尚!?)

さあ、いよいよですよ。
あの「デブだ」いや、DVDがついに完成です!はい、拍手!ありがとう、ありがとう。みなさん、本当に今日までありがとう。一緒にこの喜びを分かち合いましょうね。だってさぁ、ユズリンがまさに「アイドル」として証明されたDVDが、現実に完成したのですからね。はい、また拍手!ありがとう、ありがとう。
なんでこんなに喜んでいるかというとですね、裏を明かせば、このDVDは、この世に存在しなかったかもしれなかったんです。ええ、いろいろありました。一口では言い尽くせないような困難の連続でした。ちょっとそこの奥さん、聞いてくださいな。
もう、壁ばかりでございした。ひとつ越えたら、そこにも壁。もひとつ越えたら、またまた壁。この連続でございます。しかし、そんな試練にもめげることなく、ただひたすら明るい笑顔で耐え抜いてきたのが、何を隠そう、このユズリン。そう、天才おぼっちゃまだったのです!(あれっ、制作は静岡放送じゃなかったけ?)

というわけで、またまた、嘘つきおぼっちゃまのたわごとでした。
気になる内容をお教えいたしましょうね。僕の友達の中には、今度のCD『きっとできる』とまったく同じ中身だと思っている人が少なからずいますので、ちゃんとお話しておきましょう。基本的には、以前、静岡放送で放映された「ユズリンからの音楽のメッセージ きみとぼくの間に」なんですが、そのまま使用することはできませんでした(ここでは書けませんので、いつかコンサートで愚痴を聞いてくださいな)。
そこで新たに、違う小学校でのコンサートを撮影し直したんです。協力してくださったのは、静岡県富士市の広見小学校のみなさんです。ここがすごい!どうしてかと言いますと、山梨県出身のとあるお母さん。実家のある山梨県内で僕のコンサートに参加してくださったんです。それから、なんとしても自分のお子さんの通う学校でも開きたい…と、懸命に学校側に訴え続けました。でもですね、僕の歌を知っている先生は皆無だし、突然言われても、学校ってすでに行事が決まっているでしょ。これじゃあ、話になりませんよね。そこで、お母さん方の何人かがコーラスグループ(ユズリンの歌を歌い隊)を結成して、毎日というほど、6年生の教室に僕の歌を指導に入ったのです。最初は「なんだ、こりゃ」という顔つきの6年生。でも、彼らは3学期に、「ドンマイ」に自分達で振りまでつけて、発表してしまうほどの変化をしてしまったのです。こうして、せっかく仲良くなれた頃には、なんと彼らは卒業。もはやコンサートは夢と消えるのか…。次号にご期待!じゃなくて、続けます。いいえ、消えませんでした。歌が一人歩きし始めたのです。たまたま僕の歌を知っている先生が転勤してきたり、さらには、お母さん方、よせばいいのに校長先生に直談判に行っちゃったり。
すぐにO.Kなんか出るはずないのに、しつこく(あ、言葉を間違えました。根気よく)校長室詣でをしたのでした。どこでどうなったかはよくわからないのですが、PTA主催ならということで、平日の夜に開催できることとなったのでした。さらに、テレビカメラ収録のお願いもO.K。そんなこんなで、当日には教育長さんやら市長さんまでもが来てくださったのでした。そうそう、先生方40人は、なんとおそろいのユズリンTシャツまで着てくださっていたんですよ。というわけで、僕が大事にしたい仕事のひとつ、小学校コンサートの様子が無事に撮影できたのでした。暖かな笑顔あふれる、広見小学校のみなさんでした。

その小学校コンサートを中心に置きながらも、テレビでは観られなかったインタビューや(なんと、僕の大好きな一年生と過ごしていた教室のベランダで)、教員時代の恩師・伊藤孝太郎先生との再会とお話などが、ふんだんに盛り込まれています。
収録のときに、孝太郎先生ったらきわどい事を平気で言うから、内心ひやひやしていたユズリンだったのでした。注意深く見ると、心なしか「ぼ、ぼくが言っているんじゃないも〜ん」と、その視線が遠くの空を見つめていることに、きっと気づくことでしょう。
収録した場所は最初の勤務校、伊豆長岡南小学校の校庭です。周りで遊んでいた子ども達が、テレビカメラ珍しさに集まってきました。驚いたことに、彼らは「少年少女冒険隊」や「きみとぼくの間に」「大きくなっても」を歌えたんですよ。「僕が創ったんだよ」と話しても「うっそ〜!」というばかり。それで、いいんですね。僕の教え子ではなくても、知らない子ども達にも、こうやって今も歌ってもらえている幸せを、違う形で感じさせてもらえた一日でした。

DVDの頭は、できたばかりのCDに収められた「生命(いのち)歌いましょう」のレコーディング風景から始まります。そして、いつしかホールでのコンサートに重なっていくのです。
最後は、「この地球(ほし)に生まれて〜いつも忘れない〜」のプロモーションビデオになっています。川原、教室、ピアノの前と三回歌いました。それが、みごとにつながっているからびっくりです。是非とも、見ていただきたい場面のひとつになりました。

静岡放送の方が教えてくださいました。
「テレビ放映の後、局への問い合わせが多かったんです。再放送までしたのに、それでも問い合わせが…。だったら、一人でも多くのみなさんに見てもらおう。さみしがっている子ども達や、悩んでいる大人にも見てもらいたいね。よし、ビデオなり、DVDなりを製作しよう。」
こうして、DVDがみごと完成したのでした。ただ、視聴率を追うような作り方が多いと言われているテレビ業界なのに、こうして、信念と情熱を持っているスタッフの方々にめぐり会えて、うれしくなります。最後の最後に、DVD製作に携わった方のプロフィールも出ますので、お楽しみにね(もしもDVDの機械がなくても大丈夫。
そっと耳に当ててみてね。音が聞こえるから…なわけないって)。

よく言われるんです。
「もっと、全国の人にも届けなきゃね。」
「静岡県出身だけど、静岡だけじゃなくて、もっと聴いて欲しい人、聞きたい人はいっぱい待っているんだよ。一緒に歌い人もいるんだよ。」
「ユズリンは体がひとつしかないけど、CDやDVDがあれば、出会えるチャンスにはなるからね。」って…。

このDVDには、SBSラジオで製作してくださった番組からも、声が入っています。アナウンサーの今村さんという方があちこち取材して、作ってくれたんです。この方、実は僕が子どもの頃から、テレビ画面で観ていたアナウンサーなんですよ。別世界の人だと思っていたのに、今じゃあキ○ンビール仲間です。不思議な縁ですねえ。うちのおじいちゃんが生きていたら、きっとぼくよりも驚いただろうなあ。
そうそう、その取材した声…それは、秘密!聞いてのお楽しみです。なんでもかんでも、話しちゃうと、つまらないものね。わくわく感がないとね。

CDも完成がちょっと遅れますが、3月末には完成する見込みです。どうかお楽しみにね。さあ、今年は暴れまくるぞ〜! みんなで、夢を実現できるように、本当の平和な明日になるように、歌って踊るのだ〜!

3月27日に、新しいアルバムの曲を中心にお届けするコンサートが大阪であります。あのピアノの貴公子・金井信さんとのジョイントです。旭区民センター大ホールで、15時開演です。ピアノ2台による他では聞けないコンサートですよ。是非、おいでくださいね。待ってます(連絡先・服部:TEL.090-2709-3047)。