ユズリンキャラクター
新着情報
プロフィール
スケジュール
ライブラリ
ユズリン日記
学校公演・コンサートのお問い合わせ お問い合わせ
SBSラジオ「ユズリンの音楽日記」
ユズリン日記 HOMEINDEXBACK

輝け!同級生

2003年7月15日

 同級生って、なんだか良いんだなあ。
 もちろん、本当に小学校や中学、高校、大学で同じクラスや部活だったら、思い出話にも花が咲くし(これってやっぱり歳っていうこと?)、なつかしさがこみあげるでしょ。それと同時に、お互いの恐ろしいほどの変貌にも驚いたりして…(詳細は、ユズリン日記『大きくなっても、覚えていたよ』をお読みください)。
コンサートが広がり、テレビやラジオ、新聞でも扱ってくれたおかげで、前にも書いたんですが幼なじみに再会することが多いんです。「あの後ろにすわって、じっとこっちを見ている“おじさん”は誰だろう?」と思ったら、なんと小学校時代のまさしく同級生!がががが〜ん!その時のショックといったら…。そうか、冷静に判断したら「アイドル・ユズリン」もこうなんだ、と思い知らされるばかり。し、しかしですよ、話し始めたらあの頃に逆戻りしちゃうから、なんとも不思議なもんですね。話しているうちに、小学生の頃のような笑顔に戻るんですねえ。
「ゆうちゃん、今俺さPTA会長やっているんだけど、みんなに(僕らの同級生がまさに保護者)怒られてさ。なんで、他の三島の小学校が呼んでいるのに、母校にゆうちゃんを呼ばないのかって!スケジュール空いてる?」

今でこそ「ユズリン」なんて無理やり呼んでもらっていますが、小学生の時は、「ゆうちゃん」って呼ばれていたんです。中学、高校は違う町の学校に通って、友達が全部新しくなったせいか、「ゆうちゃん」なんて言われず、「中山」だったなあ。本当に親しい何人かは「讓」と呼んでくれたけどね。研究所で言うと、まっちゃんはさすがに「中山さん」だし(まっちゃん、これからは「中山部長」って呼んでね)、所長のピカリンは最近「ゆずくん」って呼ぶんです(その歳で「ゆずくん」はないでしょうって?!よけいなお世話さ、ぷんぷん)。ま、かわいいからしょうがないよね(だから、それを言わなきゃいいのに…)。

 僕は仕事柄、全国を回るのですが、各地で同級生に出会う機会が多いんです。みんな各地に転勤したり、結婚したりで散らばっているんですね。東京にもいるし、静岡市にもいるし、京都にもいるし。それから、出身校とかは関係なく、単に同い年の人にも出会います。実は今、僕はそれが妙にうれしいんです。もちろん、歳なんか関係なく、素敵な人との出会いは数え切れないほどあるんですが(鹿児島の父ちゃんたちとかね)、同い年の人との出会いはちょっとだけ違うんですね。
なぜかなと考えてみたら、わかったんです、その理由が。
それは、みんなの一所懸命に生きている姿に感激してしまうからなんです。一緒に遊んだわけでもないけど、子どもの頃のその人の様子が想像できるんです。今の顔の向こうに、少年だった頃の僕と同じ、あどけない顔が見えるんです。そして、今は仕事でも家庭でも、自分の人生でも、みんなみんな努力して、苦しくても弱音をはかずに精いっぱい生きている、同じ時間を歩いてきた仲間なんだって思えるんです。僕だけが苦しかったわけじゃない、寂しかったわけじゃない。大げさに言えば、生活していた場所は違っても、同じように生き抜いてきているよって、みんなの顔が語りかけてくれるんです。たとえ見た目は変わっても、声が低くなっても、酒ばっかり呑むようになっても、話しかけてくるんです。だから、ついつい涙がこぼれてしまうんです。

仕事で出会った、素敵な友達を何人か紹介しましょうね。
福井につながりあそびを広げ、すてきな実践を積み重ねている敦賀の保育士Mさん、腰が痛いのにもかかわらず、予算がないのにもかかわらず「ゆずりんのためなら」と何でも相談にのってくれる神戸の音響Mさん、この頃奥さんよりもコンサート等によく顔を出し、奥さんにしかられ家庭崩壊の危機にある(ないない、かえって円満だとか)大阪の普通の会社員Kさん(こういう夫婦が最近なぜか多いのだ。僕って“かすがい”なのかな?)、前もって頼めば予定をつけてコンサートを手伝ってくれる東京の保育士Kさん、Tさん、舞台スタッフとして働き、呑んでばかりいる広島の公務員Hさん。まだまだ挙げれば、きりがないほどです。

疲れたとき、元気が出ないとき、そんな同級生の頑張りを思い返すと、これまた励まされるんです。自分の甘えに気づかされるんです。僕は、これがなんとも不思議でたまらないし、気持ち良いんです!もちろん、同級生に限らず、みんな一所懸命生きています。すてきな人ばかりです。ただね、なんて言うのかうまく説明はできないんだけど、何回も言いますが同級生はちょっと別ものみたい。話さなくても、わかってしまう部分がどこかにあるんですね、きっと。同じマンガを見て、同じ歌を聞いて、同じようにつぎのある服を着て、同じように路地で遊んで、同じ景色を見て、同じ風に吹かれてきたからこそ(時代のね)つながるのかな?
と同時に、きっと今の僕らの歳(世代)って、いちばん頑張りが効く時なのかもしれませんね。それと、何かをやるべき時なのかもしれません。社会に出て20年がたち、そろそろ引っ張っていく時期に入ったのかもしれません。先輩が手渡してくれるバトンに、手を伸ばして少しタッチしても良い頃なのかも。ここを逃したらバトンにはもう届かなくて、そうしているうちに動けなくなるかもしれないし、頭も固くなってしまうかも。そうなんですね、きっと「今」なんですね。あ、誤解しないでくださいね。他の世代がそうじゃないって言っているんじゃないですよ。よく言われる、脂が乗っている頃なんだと思うんです(たしかにいっぱい付いている、うん)。人生の中での順番とでも言うのかな?その時その時の美しさ、旬はあるものの、人生の中での旬!
そりゃ、一生美しくて旬の方が良いに決まってるけど、僕は今、出し切ってもいいんじゃないかって思っているんです。仕事にも、自分の人生にも、夢にも、全部ぜんぶ、思いっきり自分らしく生きてみたいんです。

今しかできない何かに立ち向かう勇気をくれるのが、同級生。
そんな同級生との再会は、僕に経験した事のない世界を教えてくれます。職種が違うとこうまで違うのか…と思うことばかり。話を聞くだけで「倒れなきゃいいな」と本当に心配になる人ばかり。でも、僕が心配する事なんか必要ないほど、はりきっているんだよね。良い顔しているんだよね。そして、逆に言われてしまうんです。
「おまえも、今だぞ!しっかりしろ!泣いてなんかいる場合じゃないぞ!」って。損得抜きの付き合いができる仲間は暖かくて、なんとも言えないほど優しいひとみです。通じ合える仲間なんです。

まだまだ、頼りないところだらけですが、この夏から秋、冬そして来春へと燃えてみます。それかできるのは、勇気をくれる仲間がいるから。僕は僕なんだけど、みんなの中にいてこその僕。お互いを輝かせ合えるような仲間でいたいし、遠くに離れていても、励ましあえるような仲間でいたいんです。再会した時に、「良い顔してるな」と、お互いに言い合えるような仕事をしてみたい。

秋頃に、みなさんが「えっ、本当!?」と飛び上がるようなほどの驚くお知らせができるように、『DO MY BEST!』『この手でつかみたい』の気持ちでやってみます(何の事か知りたい?知りたいよねえ。どうしようかなあ?う〜ん、でも、まだ、ひ・み・つ)。

なんだか、今回のユズリンってかっこ良かった?でしょでしょ?さすが研究部長!って感じ?イェーイ!(あ〜あ、それさえ言わなきゃいいのに…!)
じゃあ、そういうことで。またね(この台詞って、『けんちゃん、チャコちゃん』みたいだなあ)。