全国各地での「ゆずりん10周年記念コンサート」。
すでに、東京・広島・名古屋・大阪・長崎・静岡で開かれ、どこも好評だったんですよ(自分で書いているから、何とでも書けますが・・・!)。
東京ではバンドと、広島ではギターと、名古屋では所長のぴかりんと、大阪と長崎はピアノだけで、そして静岡市では2台のピアノ(ピアニストの金井信さんと)という内容でした。もちろん、実行委員のみなさんの全面的な協力があってのコンサートです。
2月22日は生まれ故郷の静岡県三島市で、歌ってきました。もうすごい!市民文化会館の大ホールに人がいっぱいなんです。1000人を超える方が集まってくださいました。緞帳が上がってそんなみなさんの姿が目に入ったのですが、信じられないくらいの数でした。それに、なんて言うか「待っていたよ」という目線が会場内を駆け巡っているんですよ。
その中でも感激したのは、高校時代の友人が楽屋に来てくれた事です。
メールでは何度もやりとりしていて、高校時代の姿を思い浮かべていたんです。
みんなは、とりあえずテレビ番組や新聞記事で観てくれているので、僕をすぐに認めました。しかしです!しかし、僕には誰が誰だか、正直言ってすぐにはわからなかったんです。
男性はあまり変化ないですね。
あ、そのう、無くなるものとか、消えてゆくものとか、消滅していくもの・・・は僕を含めてあるものの、だいたい思い出せるんです。結びつくんです面影が! しかしですよ、女性の方々の変化には驚くばかり!え、どういうふうに変化したって? それは企業秘密です・・・(なんで、企業なんだ?)! 思わず、仲良かった女の子(?)に叫んでしまいました。
「うわっ、おばけ!」
おこられるかと思いきや、周りの同級生は大笑い。こんな、セクハラもどきの発言でも、許してくれるんです。受け入れてくれるんですね。これが人間関係の深さなのかな? まあ、言っていい事と、悪い事もあるんだけど、ある程度までを包み込んでくれる、そんな近さがあるんです。青春の夕日のグランドを一緒に走ってきた仲間だからかな(あれ、僕って運動部じゃなかったよなあ)?
そして、当時はあまり話さなかった友達が顔を見せてくれた事、うれしかったなあ。時間がお互いの距離を縮め、認め合えるようになったんですね。
大きくなっても覚えているかな? で、お別れした場面ばかりでした。そして、このコンサートの一曲目は、大きくなっても覚えていたよ・・・。ふだんなら、アンコールの最後でしか歌わない「大きくなっても」が、あの日に別れたたくさんの人とを、またつないでくれる一曲になったのでした。
ピアノだけで、3月のどことなく寂しさの漂う教室のようにね。
こんな幕開けができるのも、やっぱり三島だからでしょうか?
そして、何と言っても、今回の特徴はコーラスグループ5人組の結成でした。練習もしたし、そのためのコーラス譜も作ったし。名前は、「かぼす」。僕の命名です。なんでかぼすかって? だってさ僕が「ゆず」でしょ?だから(あらららら、ちなみにダンスメンバーは、「すだち」と言います、はい)。
みごとなハーモニーで、ゆずりんコンサートをひと味もふた味も違ったものにしてくれました。
さらに、久々に歌った「あんずばやしのどろぼう」。教員時代の授業から生まれた一曲で、自費製作のテープにしか入っていない曲なんです。いつか、どこかで聞いていただこうかな?
お世話になった方々に囲まれて、「先生、先生」とまた呼んでくれる子ども達や、保護者のみなさんに写真を撮ってもらい、なんだか恥ずかしい気持ちがいっぱいだったコンサートでした。そんな大好きなみなさんとアンコールの2曲目で原点の曲を歌いました。会場じゅうに響き渡ったのは、わかりますよね? そうです、「きみとぼくの間に」です。ピアノだけで、春の匂いが近づいてくる教室のように。育ててくれた祖父や母が生きていたら、何て言ったかなあ?
「やっぱり、公務員に戻りなさい」
「お前の声は、いくつになってもかすれていて、聞きにくいねえ」
かな・・・?
さあ、残っている「10周年コンサート」は、3月30日の京都だけになりました。ピアノ2台の「とっておきのコンサート」、金井信さんとのジョイントです。総決算として中身も考えますから、どうぞ期待してくださいね。静岡市で大好評だった「黄昏ぐびぐび 酔いどレンジャー」がはたして聞けるかどうか?それは、ヒミツで〜す。
それでは、みなさん、京都で待ってます(残念ながら、チケットは完売になってしまいました)。
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